飛べる物
「おいでなすった。」
悟空の視線の先には様々な鳥と龍、竜がこちらに向かって飛んでくる。
<誰かと思えば、犬畜生と馬鹿ざるではないか。>
<相も変わらず傲慢だな。白竜。そして鳳凰。>
<おや?猿は静かだな。>
そう鳳凰に言われた悟空は苦笑いをして、その発言に答えた。
<ところで、その黒龍と女性はだれだい?いや聞くまでもない。
新たな神だろう?お前に従う気はないぞ。>
「従ってほしいわけでないのだけどね。」
<では、なぜ結界を壊したのだA>
<戦いもせず。逃げ隠れている臆病ものを炙りだすためだ。>
「レイ。煽らない。」
<煽ってなどいません。フェンリルは戦いました。
羊や兎は力の差を認識し、助けを求めました。
猿は力がないことを認識し、力ある者を求めました。
でも、こいつらはただ威張り、騙され、増長しているだけの
愚者です。>
<貴様!!>
白竜が怒り、ブレスを吐くが、レイは何事もなくそこにある。
<雑魚が、その程度の属性もないブレスなど意味があるものか。
ほら、お仲間にあたったぞ。>
そうレイが自分の背後を指す。
そこには翼が生えた蛇が真っ黒こげになっていた。
<だから何だというのだ。>
そう言って、周囲の眷属ともども突っ込んできた。
「うええーーーーーーーー!」
その時、さらに上空から、声が聞こえ、その声をする方を全員がみる。
「流?」
「うえ?六花!?た、た。」
「魔法使えるわよ。」
「おっ?お。おあ。」
六花に言われて、流治は魔法を使って、フワリと六花の横で止まった。
「何しているの。」
「会社でドアを開けたら、急に落ちたんだ。
おっ。クエスト。」
そう言った流治の前に半透明のウインドウが急に表示された。
「え?なんで。システムが直接?」
「みたいだな。何々。おい。面倒な。」
「うん?ああそういうことなのね。」
ー他を誑かす翼ある蛇をとらえて、力を封印せよ。ー
ウインドウにはそう記載されていた。
<貴様も仲間か。ならもろとも。>
「うるせえ。雑魚が。」
そう言って流治が指をならすと。周囲の生物が動きを止める。
<からだ、が。>
「空間を止めた。俺の許可なく動けないぞ。
で、ミッションの蛇はどこだ?」
「そこに。あれ?いない?」
<幻影のようです。質量があるので偽物と気づきませんでした。>
「じゃあどこに。」
六花が周囲を見回すが、該当の生物はみつからない。
「いた。」
そう言って、流治の姿が掻き消えた。




