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転生したらレベルアップが止まらない  作者: とま坊
深淵迷宮編

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【第29話】究極能力【魔剣双流】 

新入生対抗武闘大会を終え、見事優勝を果たしたミナモ。寮に戻った彼は、大会の最中に獲得した新たな力、究極能力【魔剣双流】を確認することにしたのだが…

新入生対抗武闘大会を終えたミナモは、

ダンマたちと別れて寮へと戻っていた。

優勝した事も、

王都学園対抗戦への出場が決まった事も、

まだ実感が湧かない。

それ以上にミナモは気になっている事があった…


決勝戦でアストレアに勝利した直後、

目の前に現れた謎の表示だ。

あの時はまだ大会中と言うことで、

詳しく確認する余裕がなかった。


自室に戻ったミナモは扉を閉め、

目の前の空間に意識を向けた。


【究極能力(アルティメットスキル):魔剣双流(デュアル・フロー)】


「究極能力(アルティメットスキル)か…

アニメの世界みたいだな…。」


これまで獲得してきた固有能力とは、

明らかに名称が違う。

【日常成長(ルーティン・グロウ)】は日々の行動を成長に繋げ、【観察眼(アナライズ)】は相手の能力値や動きを見極める。

そして【身体操作(フィジカル・シフト)】は、自分の身体を効率よく動かすための能力だ。

どれも便利な能力だが、今回の表示にはそれらとは異なる特別な響きがある。


「一体何が出来るんだ…?」


ミナモが表示に目を向けると、能力の詳細が開いた。


――――――――――――――――――――

【究極能力(アルティメットスキル):魔剣双流(デュアル・フロー)】


【効果】

・剣術と魔法を並行して扱う為の高度な制御能力が出来る。


・剣による攻撃と魔法の発動を連動させ、

互いの動きを妨げずに使う事が出来る。


・魔力を剣に流し込み斬撃と魔法の性質を

組み合わせた攻撃を可能にする。


・剣術と魔法、それぞれの特性を活かした連携の精度を高める事が出来る。

――――――――――――――――――――


「――ほぉ、なるほど…」


ミナモは表示を読み返した。

剣術と魔法を並行して扱う能力。

それだけなら決勝戦で自分がやっていた事

と似ている…


だが詳しく見ると、単に剣を振りながら魔法を放つだけではないらしい。

魔力を剣に流し込み、斬撃と魔法の性質を組み合わせる。

つまり、剣そのものに魔法の力を宿し攻撃に利用することもできるということだ。


「なるほど…これは色々使えるかもな…」


例えば、剣で攻撃しながら相手の足元に魔法を放つ。

斬撃と同時に風を発生させ、相手の体勢を崩す。

もしくは、剣に魔力を流して通常の斬撃とは異なる攻撃を繰り出す。

考えられる使い方はいくつもある。


「――便利そうだけどなぁ…」


ミナモは腕を組んだ。

決勝戦では、剣術と魔法を組み合わせることでアストレアの隙を作り勝利することが出来た。

この力を使いこなせるようになれば、

今まで以上に戦い方が増えることになるだろう。


問題はそれだけ強くなれば、

ますます周囲から注目される可能性が高くなることだった。


「――はぁ、今は考えるのをやめよう…」


折角新しい能力を手に入れたのだ。

使い方を理解する事自体は悪くない。

ミナモは表示を見つめもう一度、能力名を確認した。


「魔剣双流(デュアル・フロー)、ね…」


口に出してみると、なかなか格好のいい名前だ。

少なくとも、日常の行動で経験値が入る能力よりは、いかにも特別な力という感じがする。


「のんびりと試してみるかな…」


ミナモは表示を閉じ椅子に腰を下ろした。

今日は大会で何度も戦い、流石に疲れている。

能力の検証は明日以降にやろう…


夏には王都学園対抗戦も控えている。

新たに手に入れた力を使いこなせるよう、

少しずつ練習していけばいいだろう。


「――今日は疲れた。もう寝よう…」


ミナモの平穏な日常はまた遠ざかっていくのであった…

読んでくださりありがとうございました。

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