↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらレベルアップが止まらない  作者: とま坊
学園入学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/35

【第16話】規格外のステータス 

目立たず、騒がず、平穏に…


それが、俺――ミナモ・アステルの人生における最大の目標である。


前世の記憶を持ったまま異世界に転生した俺は、今度こそ平凡な人生を送ろうと心に決めていた。英雄になんてならなくていい。世界を救う必要もない。できれば村人Bくらいの立ち位置で、のんびり暮らしていきたい。


はぁ、……なのに。


日常生活を送るだけで経験値が入り、気づけば勝手にレベルが上がる。何をするにも妙にうまくいき、十歳になって受けた適性鑑定では、まさかの全職業適性あり。


おまけに能力値まで規格外だったらしい。


結果、俺はバーデンセリア学園に首席で入学することになってしまった。


どうしてこうなった。


しかも、幸いなことに幼なじみのダンマ、カミル、フォートも同じ学園に進学することになった。


気心の知れた仲間が一緒なのは心強い。


……うん、心強いはずだ。


ただし、三人とも学園生活への期待に胸を膨らませている一方で、俺の願いはただ一つ。


普通の学園生活を送ること


授業を受けて、友達と話して、昼飯を食べて、放課後にはのんびり過ごす。そんな何でもない毎日を送りたいだけなのだ。


ところが、俺には一つ厄介な問題がある。


固有能力――【日常成長】。


新しい動作を覚えるたびに経験値を獲得し、一定量に達すれば、俺の意思などお構いなしにレベルアップするという、とんでもない能力だ。

剣を振るえば強くなり、魔法を覚えれば成長し、日々の何気ない動作でさえ、俺を少しずつ規格外へと押し上げていく。


 ……頼むから、普通に成長させてくれ。


 そんな俺が足を踏み入れたのは、勇者を目指す子どもたちが集うバーデンセリア学園。


個性豊かな生徒たち。厳しい授業。実技訓練。そして、俺の平穏を脅かす数々の出来事。




果たして俺は、無事に目立たない学園生活を送ることができるのだろうか?




…いや、送らせてほしい。




これは、平凡を望む少年が、望んでもいない成長と周囲の期待に振り回されながら、それでも自分らしい日常を守ろうとする物語。


村人Bを目指す少年の、ちょっと騒がしい学園生活が今、始まる。

剣術の授業が終わり、教室へ戻る途中。

僕は慣れない動きもあったせいだろうか…

少し腕が疲れている。


――さてと…最近ステータス確認してなかったし今どれくらい成長しているのか見てみるか。


僕は周囲に気づかれないよう、こっそりステータスを開いた。

(まぁ他人からは自分のステータスの詳細は見られないんだけどね。)



名前:ミナモ・アステル

種族  人間

年齢  10歳

レベル 35

――――――――――――

体力  65 魔力  60

筋力  55 俊敏性 63

知力  68 器用さ 58


固有能力:【日常成長(ルーティン・グロウ)】

未使用ポイント:102


「レベル35か…。」


――そう言えば昔母さんとレベルについて話したことがあった…

あの時母さんは20歳くらいで平均レベル30になる、と教えてくれていたような…?


当時の俺は「へぇー」としか思わなかったが、今改めて考えると10歳の俺がレベル35というのは、少しおかしい気がする…

20歳の大人の平均を既に超えているのだから。


「――まぁ俺には変な能力(ルーティン・グロウ)があるからな…」


「歩く」「走る」「食べる」「遊ぶ」

そんな日常の動作を繰り返すだけでも経験値が入る。

幼い頃からずっとそうしてきたのだから、

まぁレベルが高くなっていても不思議ではない…のか。


ただ、レベルが高ければ何でも出来ると言う訳ではない。

母さんも実際の強さは能力値だけでなく、身につけた技術や経験によっても変わると話していた。


そう考えると、今の僕は数字が大きいだけで、戦い方を十分に知っているわけではない。さっきの剣術の授業だって、基本的な構えと振り方を教わったばかりだ。


それに未使用ステータスポイントが102もある。

レベルが上がるたびに増えるのは知っていたがそのままにしていたなぁ…

まぁ今すぐ必要というわけでもないし後でステータスに振っても良いだろう。


「よし、確認終了!!」


俺はそっとステータスを閉じた。

自分のレベルが普通より高いらしい事は分かった。

――まぁ余計なことを考えて目立つのは避けたいしひとまずは授業に集中する事としよう…


この後授業では魔法や弓術など様々な分野の基礎を学んだ。

魔法の授業では魔力の扱い方や簡単な魔法の発動方法を教わり、

弓術の授業では弓の構え方や狙いの定め方を学んだ。

剣術とは違いどれも初めて触れることばかりだ。


それでも、不思議と授業についていくのに苦労はしなかった。

先生の説明を聞き、実際に試してみる。

けれど、経験値が増える事と、

技術が身につくことは別だ。

魔法には魔法の扱い方があるし、弓には弓の技術がある。

繰り返し練習して、少しずつ覚えていく。


――ふぅ、ずっと残業をしていた俺も流石に疲れた…


「ミナモー!今日の授業どうだったか?」


帰り支度をしていると、カミルが声をかけてきた。


「思っていたより色々勉強する事があるなぁと思ってたよ。めっちゃ疲れた…。」


「そっか!

俺は剣術は楽しかったな!

早く次の授業も受けたいぜぇ!」


カミルはすっかり剣術が気に入ったらしい。ダンマも弓術の話を始め、フォートは魔法の授業で教わった内容を思い返している。


俺も焦らず、少しずつ学んでいけばいい。

学園の授業はなかなか面白く、知らない事をを知るのは意外と楽しいのだ。


ただし、一か月後には「新入生対抗武闘大会」が待っている。

出来る事なら目立たずに終わらせたいけど、何も知らないまま本番を迎えるのも困る。

まずは授業を真面目に受けて必要な事を身につけてみよう…

そう考えながら俺は皆と一緒に教室を後にしたのだった…

読んでくださりありがとうございました。

少しでも『おもしろい』と思ったら、下にある【ブックマーク】や【評価(★★★★★)】で応援していただけると、執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。