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正しさを求めて  作者: カチョー
2/6

違和感

―レイナはかわいいからな。誘拐に遭ってもおかしくない。でも夜中に出歩いて誘拐なんて。

 そう思索を巡らせて通学路を歩いていると


「よっ! サトルっ!」


 僕が後ろを振り向くと、マコトが駆け足でこっちに近付いてくるのが分かった。


「じゃ、後で」


 と、一緒に歩いていた複数の友に声を掛け


「あれ、どうしたん、サトル。いつもなら『こっちくんな!』とか、振り向きもせずに無視するのに」


 少し心配そうにマコトが言う。


「マコト、朝のニュース見たか?」


「え? 見てないけど、どしたん?」


「レイナが行方不明だって」


「レイナ?」


 マコトが怪訝そうな面持ちでそうつぶやく。

「ん?」と、僕がとっさに返すと


「レイナって、誰? うーん、そんな友達いたっけ?」


「おいおい嘘だろ。お前中学の時一緒だったろ。俺は転校しちゃったけど。」


 驚きで無意識に足を止めてしまった。


「うーん、すまん、思い出せないわ」


―二年も経てば忘れるのが普通なのか? いや、流石に忘れないと思うけど、マコト位いっぱい友達がいるなら、あるいは……いや、多分そうなんだろう。


 と、勝手に納得して

「お前はやっぱり記憶力ないな。ニワトリって言われてるだけあるわ」


 僕はマコトをからかうようにそう言うと、マコトは僕がいつもの調子に戻ったのに安心したのか、少し笑ってこう返す


「誰がニワトリだよ! ってか、ハラガミの新キャラ見た? デザインめっちゃ好きなんだよね。―」


 僕は少し心に感じていた違和感も気にせずに、日常へと身を沈めていった。

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