表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エンドレスエンド  作者: kaxali
限界挑戦/現界超仙
55/88

夢半ばでは、諦められぬ

今回は割と早く書けた!!!✌✌

 ゴシャッ、という音がした。骨が砕け、それが膝を突き破る音だ。その音の発生源は。


「っは?」


 砂漠に倒れた禍言、その両足だった。痛みはあるが、それよりも突如として壊れた自身の足に、禍言は思わず疑問の声を漏らした。


「っく、おい、人を下ろすときは……あぁいやスマン、これはそんなこと言ってられんな。応急処置をさせてもらう」


 脇に抱えられていた博士は、必然、禍言が倒れると同時に脇からポロリした訳だが、その瞬間目に飛び込んできた悲惨な足に、すぐさま治療を試みた。


「これは、お前のその力に肉体が耐え切れなかったのだろうな。日本での連戦に加えあの狂った移動方法を2度もやろうもしたんだ、こうもなるだろう」

「でもよ、さっきまでは……っはぁ、なんともなかったぜ?なんできゅうに」

「さぁな、ワタシとて医者ではないんだ、そこまでは分からん。だが、表面張力で耐えていた水がたった一滴で溢れるような、そんなモンだろう。ふむ、ひとまず砕けた骨の除去と止血はしておいた、あとはタウが船で来るまでの1時間、腐らないよう祈っておくんだな」

「いのれって、んなてきとうな」


 禍言の故障は博士の計画にも大きなダメージを与えてしまう。故に禍言が再起不能にならぬよう最大限配慮してはいるが、それを表には出さなかった。

 対する禍言は、意識を飛ばさぬよう息を切らしながらも悪態をついていた。思えば、これほどの大怪我をしたことはなかった、敵対してきた相手には毎度これ以上の怪我を負わせていたが。


「チッ、こんなことならあの施設を残しておくべきだった」


 砂を多く含む風が2人を襲う。向かうところ敵なしな2人も、こうなってはただの気候に抗うのでさえ精一杯だった。



「なぁ禍言。1つ、質問に答えてくれ」


 実のところ、少し時間があれば博士は禍言の足を完璧に治療することができる。しかし、その選択肢を選ぶことはできなかった。


「今までワタシの能力についてお前には、いや誰にも教えたことはなかったな」

「のうりょくをもっている、ってのがまず、はつみみだよ」

「ワタシの能力は、平行世界、そして任意の時間のワタシと同期し、その記憶、知識を取り入れることができる」

「……なるほど、どーりでときどきへんなしゃべりかた、するとおもったぜ」


 博士は、もとはただの平凡な一般人だった。しかし、平行世界の自分、ビームが当たり前に存在する程度に科学の発展した世界の自分と同期し、今の博士となった。そして、未来の自分と同期し、本来知り得ない情報を未来から入手し、テレポーテーション装置を操作したり、日本軍の作戦内容を把握したりしていた。


「だが、それにも上限がある。今のワタシは、あと一度、平行世界から知識を取り入れたら、脳がパンクする」

「つまり、いしゃやってるせかいせんから、ちしきいれたら……」

「そう、ワタシは廃人と化す。だから、問おう。ワタシは脳が死ぬまでの数分で、お前を完璧に治療する。代わりに、もうお前の旅に同行はできない。それで、いいか」

「…………」

「無回答は、肯定と認識させてもらう」



 ワタシには、夢があった。叶えたい、望みがあった。だが、それを成し遂げるのには、禍言だけで十分だ。ワタシはいなくてもいい。だが。



「地球の結末を見れないのは、とても残念だ」


 博士は、人生最後の能力を――




「何を考えているのかは知りませんが、あなたの犠牲は不要です。なぜなら、あたしがその人を治療しますから」


 使用する寸前で、謎の女に阻まれた。

博士は、書いている途中では、ここで退場してもらおうと思っていました。が、またも心優しき、いや前回(2章のあの子)は優しかったのかと言われるとなんとも言えないですし、今回も優しいかどうかはまだ分からないので一概に"心優しき"とは言い切れませんが、ともかくまたもや女に命を救われましたね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ