騙し騙され狩り狩られ
ちょっと修正入れました
時は現在に戻る。
玄関の扉からノックの音がした。どうやら今日の来訪者が来たらしい。
昨日の夜中、破裂した銃の破片を手から引っこ抜いていると、
『明日18時に伺います』
と、書かれた紙が扉の下の隙間から入ってきた。字の感じからして大人だろうか。嫌だな。
電気もないこの街ではある特例を除き、基本的にはこういう中継人を挟んでの紙での連絡方法が主なものだ。
「ちょい待ちぃや」
とりあえず居る事を知らせるため、声を出し立ち上がる。そして扉の開けようと玄関に行くと、既に家の中に入り靴を脱いでいるロリがいた。
ちょっと何か起こってるのかよく分からない。
「こんにちは、名も知らぬバーサーカーさん」
「こんにちは、名も知らぬお嬢さん。初手でバーサーカーと呼ばれるとは思わなかったけどそれは置いといて、一体どういう用件で来たのか説明してもらおうか」
小さなバッグの中から金属同士のぶつかる音がする。この音は刃物の音だ、どういうつもりだ。
「はい、では手短にお話しします。バーサーカーさんにはわたしの所属する組織、異体対策委員会に入っていただけませんか?」
遺体対策委員会?初めて聞いた。遺体処理でもしているのか?
「何やってるのか全くもって分からんからヤだ」
「まさか異対会の事を知らないんですか?」
「寡聞にして知らん」
「この街にどれくらい住んでいます?」
「2年くらい」
「よく知らずに生きてこれましたね」
「新手の脅しとみたオレは多分テメェより強ぇぞ」
「こんないたいけな童女相手に力で脅すというのはどうなんでしょう」
「ここの住民がいたいけな訳あるか」
こんな不毛なことを言い続けても仕方がない、か。一度、はぁ、と息を吐いてから問う。
「で、そのイタイカイとやらは何をやってんの?」
「我々異対会は、この日本に蔓延る魑魅魍魎、我々はこれを総称して異体と呼んでいますが、この異体を倒し、日本の安全維持を目標とし、戦っている組織です。まぁ、今はほぼ全ての異体はこの北往生市に集まっているので、活動範囲はほとんど市内になりますが」
「そ」
ここに日本のバケモンどもが全部集結しているのか。初耳だが顔には出さないでおこう。
「昨日あなたが戦っていたあの異体、手ごわかったでしょう?我々でもアレほどのものと戦えるのはひと握りですよ」
「ふん」
褒められて悪い気分はしないな、ちょっとニッコリしちゃう。
「本日ここまで来たのはつまり、そんな高い戦闘能力を有するあなたをスカウトするためなんです。理解いただけました?」
「だいたい分かった」
あくまで、だいたい、だが。つまり、オメェ強そうだな!オラと一緒に戦って悪さするバケモンどもを懲らしめっぞ!ということだろう。
「では……」
「でもオレ、そういう、みんなでちからをあわせてせかいをすくおう!みたいなノリ嫌いなんだよ」
「まぁまぁそう言わずに、うちに来れば色々とウハウハですよ?」
言うと、ロリはバッグの中を漁り、書類を出し、オレに差し出す。
「こちらを」
「ほーん」
どんなウハウハが待ち受けるのかという興味に惹かれ表紙を一枚めくると、そこには何も書かれていなかった。
「それで、返答の方は」
「……ノーが言えそうにないってことは分かった」
書類を読もうと目をそらした瞬間、このロリは目で追えない速度でオレの背後を取り、首に大型のハサミを当ててきた。書類はあくまで自分から目を離させるための罠だったようだ。
「ご理解いただけたようでなによりです。外に車が待っています、さっそく本部に行きましょうか」
タイトルはかーなーり、適当




