殲滅作戦・裏 フェーズ1&2
前回よりかはかなり早い
「あいつどうやって消えたんだ?見た感じ魔術、いや魔法っぽいけど」
「しかしお前たちはそういう類のものは使えないのだろう」
「んじゃあそういう能力とかじゃね。んまぁどうだっていっか、行こうぜ、っと、あ?」
話を切り上げた瞬間、禍言に影がかかった。マッハ20の巡航ミサイルのご到着だ。禍言はこれを目視で認識すると、起爆するより速く弾頭を素手でむしり取り、上空に見えた戦闘機に投げつける。さらに、残ったエンジンと燃料タンクを蹴飛ばし、迫る2つ目のミサイルを撃墜した。
その間、わずか0.00007秒。隣にいた博士は音を置き去りにしたその一瞬の余波によって空を舞っていた。
しかし、この殲滅作戦・裏の第一波は10機の戦闘機による爆撃。更に付け加えて、1つの戦闘機には6発の巡航ミサイルが装備されている。つまりここから間髪入れずに58発、ミサイルが撃ち込まれることになる。
そして実際、禍言の目の前にはそれが迫っていた。
あとはもう、先程の繰り返しだった。千切っては投げ、千切っては投げ、そしてまがごとは傷1つ負うことなく、第一波が終わった。
「ん、博士飛んでーら」
一通り退け、辺りを見渡した禍言は空を舞っている博士を見つけると、博士のもとまで一瞬で跳躍し、元いた場所に比較的丁寧に投げた。博士が服の中に来ていた強化スーツ、そのオートディフェンサーが発動したおかげで、地面に叩きつけられていても博士は生きてはいるが、超音速の戦闘に巻き込まれた瞬間に意識を失っていた。
禍言は着陸し、博士がとりあえず生きていることを確認すると、もう一度飛び上がった。そして第二波を仕掛けようとしている戦闘機の1つを殴り貫いた。そして空中で体をひねって空を蹴り、後続の2機目も貫く。こうしてジグザグと飛び跳ね、第二波の27機を全て撃墜した。
「何だ、何か気になる……うん?なぜワタシは寝転がっているんだ?それに体中も痛い」
「まぁなんというか、いろいろあって気ィ失ってたんだよ。ホラ、あそこで爆発してんの見えるだろ」
「は?ふむ……そうか、だいたい理解した」
「今ので分かんのかよ」
爆発音で目を覚した博士が起き上がり、現状を確認する。禍言の適当な説明への理解を早々に諦めた博士は、自分の能力を使い状況を把握した。
「しかしお前、いつの間にあそこまで強くなったんだ?やはりあの大虐殺が効いたのか」
「まぁそれもそうだけど、1番はやっぱ、邪魔な奴らが消えたおかげかな。ほら、今まではオレと無言と虚言がいたじゃん。でもさっきので虚言は死んで、無言は違う体に移った。だから今のオレは100%純粋なオレって訳、だからパワーも100%出せるようになったんだよ」
そう言って力こぶを見せる禍言。見た目には何も変化はないのだが。
ともかく、禍言は100%力を行使することができるようになり、それがあの音速の戦闘を可能にさせた、ということだった。100%でもないのにあの大虐殺を引き起こした、と日本政府、ひいては世界各国の首脳が知ったら卒倒しそうな話だ。博士は口には出さずに自分の内にとどめる。
「だが、次はそんなお前でもどうしようもなさそうだな、五体満足では切り抜けられなさそうだ」
「なんでじゃ」
「人類史上、最も破壊力も汚染力もある、未だ使用されたことのない最悪の兵器。つまり……」
「核爆弾のご登場だ」
ゴジラSPってアニメがあるんですけど、皆さん見てます?あれ見てぼく確信したんですよ、SFもの、好きだ




