HELL TO YOU
深夜にテレビをつけたらジョジョ3部がやってました。ちょうどアヴドゥルと再会したシーンでしたね。
「フッ……ついに始まるか」
博士はバックステップではてなから距離を取りながらつぶやく。
「何が?」
「周りを見てみろ」
そう促され、はてなは辺りを見渡す。
「こりゃ、あんときの……」
見渡す限り、赤。赤。赤。ありとあらゆる場所から赤い光が溢れだし、北往生市全体を染め上げていた。血のような、炎のような、そんな赤の世界がはてなの視界に広がっていた。
「世界中、誰も彼もが知っている!この赤を!この世界を!!」
博士は両腕を大きく広げ叫ぶ。
「これこそ、ワタシの望んだ最高の世界!!」
「……っ!チッ!」
はてなは何かに気付き、禍言の走っていった方角へ地面を蹴り、飛び出す。博士は気にも止めずに叫び続ける。
「木目丘のッ!!再来だッッ!!!」
「ったく、無言の野郎、片腕ふっ飛ばしやがって。クソキチぃじゃねぇか」
禍言は走りながら愚痴を漏らす。左腕の出血は逃げる途中でキツく握りしめて止血したから収まったものの、痛みと貧血はどうしようもなかった。
「ふぅ、こんなもんか」
足を止め、辺りを見渡す。拉致された研究施設のあった場所。骸骨と戦闘をしていた場所。果街はてなと接触下場所。そして何より、あの地下室のあった場所。今更ながら、北往生の中なのにあの研究施設は電気通ってたんだなぁ、と小学生の感想のようなことを禍言は考える。
「……切り替えねぇと、なっと!」
パン、と己の頬を叩き意識を研ぎ澄ます。目を閉じ、北往生市の地図と自分の走ったルートを脳内で照らし合わせ、自分の今いる位置を確認する。偶然か、今いる位置はちょうど北往生市の中心のようだ。
「んーと、なーらこっち向いてとっぷー、あっち向いてとっぷー、そっち向いてとっぷー、として。これでヨシ!」
三方向に向けて久々、実際には2日前に使ったのだが、のピンポイントパンチ、突風を撃ち直線上にあるものを破壊する。そして、破壊の中心地に腰をおろし目を閉じる。
オレの出番は終わった。あとはお前の領分だろ、虚言。
いや私は"あぁいうの"を感じ取れないんですから禍言か無言のどちらかにやってもらわないと。
つまりオレにやれと。
まぁそういうことです。
ならせめてやり方くらい教えてくれよ。
やりながら説明するつもりでしたけど、ここで流れを把握してもらうのも悪くありませんか。そうですね、なら一度にバーッと言っちゃいますんで、かるーくでいいから覚えといてくださいね。
おうよ。
閉じていた目を開ける。虚言からレクチャーを受けてなんとなく流れを理解した禍言はさっそく行動に移る。
「では、地獄の再現と参りましょうか、つって」
カニバリズムカーニバルのほう何も書いてねぇや




