準備、完了
ちょっと目をはなしたスキに1週間が経とうとしていました。時間よ!ステイステイ!落ち着くんだ!
「さぁさぁお前は禍言かそうかならばこれを持てお前にはこの鈍器がお似合いだそして虚言には前渡したクロスインパクトでいいだろう無言にはこのハサミでいいだろうそうだろうさぁさっさと行くぞ」
早口でまくし立てながら大きなハサミと金属バットを禍言に渡す博士。
「うっきうきだな」
「当たり前だろうようやくこの窮屈な場所から脱出できるんだ楽しくもなるだろう」
「そ」
博士も会話をしながら腕や腰のホルダーにクロスインパクトの量産品を取り付けていく。
「うし、博士も準備完了って感じだな。じゃ」
ザッ、と地面を鳴らしながら禍言の走ってきた方向を向く2人。そして、その目の前には大剣を構えた人類最強が。
「始めようぜ、最強さん」
「もう逃げるのは飽きたって感じだな、最大」
「ワタシが先にやろう。お前はやることがあるのだろう」
ジリジリと間合いを詰めるはてなと博士。
「じゃ、ヨロー」
「結局逃げんのかよ!」
再び回れ右して禍言は走り出す、もちろん周りを壊しながら。
「気にもしないんだな、相方のこと」
「相方というよりは共犯者と言ったほうが正しいな」
迫る大剣を身に着けたクロスインパクト、そのビームの刃で受け止める博士。
「ふーん、なるほど。足のソレで吹っ飛ばないようにしてるワケ」
「なかなかキツいが、なんとかね」
はてなは博士の足元から漏れるビーム刃の光に気づくと、そう考察した。実際は服の下に着ている強化スーツのおかげなのだが、それをバラす博士ではない。しかしキツいのは事実。禍言の本気の一撃を受け止めることのできるように作られたスーツも、縦横無尽に迫りくる斬撃の嵐に悲鳴を上げていた。
「防戦一方じゃあつまんねぇぜっ!?」
「ならば見せてやる、数の暴力というやつを!!」
博士が強く地面を踏みつけると、辺りが揺れ始め、博士のアジトは音を立てて崩れ始める。
「うおっ!なんだこれ!」
地面からは、無数の無機物の手が飛び出し、さながらゾンビ映画のような光景になる。そして、その手がはてなを捕捉すると、手のひらの中心に開いた穴からビームを飛ばしはてなを襲う。
「失敗作どもも役に立てて本望だろう」
ビームを斬り、はたき落とし、跳ね返す。そんな本来できないような芸当を見せるはてなに銃の形にした自身の右手を博士は向ける。片目をつむり、ならいを定める。
「終わりだ」
指先で圧縮したビームの弾丸を射出しようとし。
地面からの謎の光に阻まれた。
じゅじゅちゅかいしぇんおもちろいにぇー!




