マホウツカイ
ここから先は三人称視点で進んでいきます。3章までは主人公を中心としたストーリーにしたかったので一人称視点でお送りしましたが、ここからは主人公だけが中心人物ではなくなるので、三人称で。
「あなたは……何者ですか?」
虚言がそう問いかけると、骸骨は周りの空間を歪ませ、歪んだ空間から何か虹色の煙のようなものを発生させた。虚言はとっさに己の中に話しかける。
変わってください、私には荷が重すぎます。
んなこと言われたってオレにだってコレの相手は無理だぜ?こんなバケモンは一昨日オレが消したやつより遥かにヤベェ。
君に無理なら私にだって……いや、無言、君ならいけるんじゃないんですか?
ん……多分。
そうと決まればバトンタッチ!お願いしますよ!私はまだ死にたくないので!
「多分、無理って言おうとしたのにな」
出てきた無言の目の前には、相変わらず空間を歪ませて、周りによく分からない汚い色した煙みたいなのを漂わせた骸骨がいた。
「一体いつからボクが本物の"魔法使い"ではないと気付いたんだい?参考までに教えてよ」
「ぼくは知らないけど……まぁ、あの外典は何も教えてくれないから」
「そっか、お喋りが過ぎちゃったのか。いやー全く悪い癖だよ、直そう直そうとは思ってるんだけど、こういうのってなかなか直らないよね」
「いってて……あん?なんだコレ?おい禍言……いやお前は無言かな、無言ー!この骨なんだよ!さっきより気味悪ぃぞ!」
骸骨が喋っていると、電磁マンが頭をさすりながら起き上がった。
「さぁ、よく分かんない。でも消したほうが良さそう」
「そんならさっさとキメさせてもらうぜ!ッハァァァァッ!!紫電、一閃!!!」
無言の返答を聞くやいなや、電磁マンは纏う雷を紫色に染め上げ、雷の如き速度で骸骨に突っ込む。しかし、歪んだ空間によってまっすぐ空に向かって吹っ飛んでいった。
「ボクの魔法の前には魔術も科学も通用しないんだよ、これで分かったろ?それじゃ、アレが落ちてくるまでの間に君を消すとしよう」
骸骨は空っぽの眼で無言を見ると、纏っていた煙で一瞬にして無言の頭を貫いた。しかし。
「ん?なに、これ」
無言の頭には傷1つついていなかった。
「……なるほど、確かにボクには"ズレた"君は天敵だ」
「ズレた?」
「あぁいや気にしなくていいよ、こっちの話。それじゃ、趣向を変えて物理でいこうか!」
骸骨がこちらに手を向けると甲高い音が響き、続けざまに何かが弾ける音がした。
「おっかしいな、頭狙ったんだけど。それにしても、眉一つ動かさないんだね」
無言の左腕、その肘から先が消し飛んでいた。
「痛いのは、ぼくじゃないから」
「そ。じゃあ今度はちゃんと狙」
「……ゥオラアァァァァッ!!!」
「ぶへっ」
骸骨が2度目の攻撃をしようとした瞬間、空から人が、もっと詳しく言うと電磁マンが骸骨にライダーキックをし、骨をバラバラに蹴っ飛ばした。
「死んだかこの野郎ッ!!」
「骸骨に死を求めるのは間違ってない?」
「そもそも骸骨んなってんだから動くなよな!」
「たしかに」
地面に落ちた頭蓋骨がカラカラとツッコミを入れながら空中に浮かび上がると、開けた口で今度は電磁マンを狙う。
「まぁとりあえずそれが最後の言葉ってことで、じゃね」
骸骨の口から閃光が走り、傍観していた無言は思わず目を瞑る。死んだかな、と思いながら目を開けると。
「俺の雷電フォームにそんな技は効かねぇぜ!」
体を半透明にさせ、稲妻のように光り輝く電磁マンがいた。
レポートっぽく淡々としててつまんねぇってのはぼくが一番分かってるし戦闘シーンもいまいちスピード感が分からねぇってのも重々承知なんです、でも言い訳させて。
今回は骸骨が攻撃するばっかでしたけどその攻撃が全部一撃必殺の技だし速度も一瞬というより唐突にその場所にビームなり煙っぽいのなりが出現するみたいな感じなんですけど、つまり速すぎてスピード感もクソもねぇ戦闘になってしまうんですよ。唯一認識できる速さで攻撃する電磁マンも突っ込むだけなので蹴るも殴るもしないのでターン制のゲームみたいな
骸骨 の 精神攻撃!
無言 には効果がないようだ
電磁マン の 紫電一閃!
骸骨 には効果がないようだ
っていうだけの単調な戦闘になってしまうんです。
まぁ禍言つまりオレくんvs暴走してない電磁マンなら迫力もスピード感もある書いて楽しい読んで楽しい戦闘になると思うんですけど、ここでそれをやる訳にはいかないんです。いや別にまだ先のストーリーは全然考えていないので後々その戦闘があるのかと聞かれても分からんとしか言えませんけど。
話を戻しましょう、まぁ人気になりたいんならそういう戦闘とか無双系の戦闘とかを書くべきなんでしょうけど、それは今じゃないんです。今は言わば、先代勇者が魔王と戦ってボロボロになっているシーンなんです、まだ主人公の冒険が始まる前なんです。あ、いやこれ別に主人公が骸骨に負けるっていうネタバレじゃないですよいやもしかしたら負けるかもしれませんしはたまた勝つかもしれませんけど。
ここまでの長々とした言い訳を要約すると、面白いのはこっからだから寛大な心で受け入れてください。受け入れられない人は……まぁしょうがないので理不尽な孫の手さんの無職転生でも読んでください。




