魔法?んなものあるわけなかろう
カラン。
「しっかしホントにここ暗いな、もうちっと穴広げるか?」
カラカラ。
「んでもその前に天井になんかねぇか確認しとくか」
目を凝らせばギリ見えるしな。
カラカラカラカラ。
「んんん〜、ヨシ!何もない!!そんじゃ、拳はあんま強く握らず、爆風……というよりちょっと強めのただのパンチ!」
よし、いい感じに、明る、く……。
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ!!!
……深呼吸をしよう。
「すぅー、はぁー」
「ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!」
「気持ち悪っ!!!」
なんだこのデッケェ骨の集合体!?骸骨が見当たらねぇと思ったらまさかこれのこと言ってたのかアイツ!?
「これは骸骨とかそういうんじゃねぇだろ……」
「どうした?やっぱ暗かったかってなんだこれ!?」
「なんでお前が驚くんだよ、一回見てんだろ」
「いや俺が見たのはそいつの胸のあたりにいるガイコツだけだぜ!!」
つーこたぁこいつは俺がクソデカ絵画に夢中になってる間にこんなになったってことか。
「なんかここまでデカくなると最早カッコイイな」
「バカなこと言ってねェでぶっ壊すぞコイツ」
どうせ電磁マンが見たっていうこの胸のガイコツが本体だろ。こういう亡者系統とは戦いたくねェんだけどな。
「狙い撃つぜェェェッ!突風ッ!!!」
「げべっ!」
なんで骸骨喋るんだよ。
「いてて、全くひどいじゃないか。せっかくの再開だからちょっとサプライズしようと思ったのに」
「いやお前誰だよ」
「見た目はともかく声まで忘れるとは心外だなぁ」
「オレの知り合いにそんなカラカラした声のやつはいねぇよ」
「ほんとにぃ?」
「……その喋り方と骨になってもピンピンしてそうなやつなら心当たりあるけど……」
「お前の知り合いどうなってんだよ!」
でもまさかあの人、いや、あの外典がこんなところにいるはずがねぇし……そもそも骸骨になることなんてねぇだろうし……。
「そのまさかだよ。ほら、君の考えてることなんてボクには筒抜けなのさ。なにせボクは、
魔法使いだからね」




