エピローグ
タイトルの天使
真っ白な肌
そして、7本の剣
これらが示す"モノ"とは!?!?!?
「ところで博士、このロープどうします?手も動かせないんですけど」
「オイオイオイ、お前のつい数十分前に質問した内容をもう忘れたのか?」
「何質問しましたっけ」
私は完全記憶能力なんて持ち合わせていませんからね。
「本当に忘れたのか。小型ジェネレーターを作ったということはローも外出できるようになったのでは?とお前はそう聞いただろう」
「あー、そんなこともありましたね」
先程の台風少女のせいで完全に忘れてました。
「博士、失礼します」
「うむ」
「かしこまりました」
「えっ、ロー!?」
いつの間に!?そしてこの一人と一体、微妙に会話が噛み合っていないような。
「あなたのロープも切りますので、ご注意ください」
「あ、はい。ありがとうございます。ローは気が利きますね」
「いえ、ワタシはただ博士の言うとおりに下だけですので」
「なにも言ってなかったと思いますが……」
「ワタシの脳に埋めたチップからの信号でローは動いているのだが、言っていなかったか?」
先程の変な会話はそういうことでしたか。
「初耳ですよ」
「そうか。それはそうと、あの女、クロスインパクトを7本も持っていきやがったな」
「先程と言ってること違いません?」
「さっきはいい感じに締めるためにあぁ言っただけだ、自分の研究成果を横から掻っ攫われて腹の立たない者などいるか、あの女ぶちのめしてやる」
キレている博士とは貴重ですね、写真を撮っておきたいくらいです。
「しかし、あの少女のおかげでクロスインパクトの特性も少しずつ分かってきましたね」
「少しも何も全て分かった、だから腹が立っているんだ」
「そ、そうですか……」
表情の変化が乏しいのも相まって非常に怖いです。
「しかもアレは今後作る量産品とは違う特別製だというのに、アイツ涼しい顔で"もらってく"の一言もなしに持っていきやがって、絶対に許さない、今度あったらぶちのめしてやる」
ぶちのめしてやるばっかですね。相当腹が立っているようです。触らぬ神になんとやら、と言いますし、ここはさっさと退散しましょう。
「それじゃ博士、私は先に帰ってますね。あとこの残ったクロスインパクト、もらってきますね」
博士はまだぶつぶつと怨恨を垂れ流しながら抉れた地面をガツガツと蹴り、ローはこれまた行儀よく"また博士のアジトまで是非お越しください"と言って送ってくれました。
「そういえば、あの少女よくスカート履いてるのに空飛んでいきましたね」
大人な黒色でしたとさ。




