博士のアジトへさぁ行くぞ
気づいたら前回の投稿から一ヶ月が経過していました。もう年末ですよ、早いですね
「もうじき殺されるだろうがね」
そのセリフが窓口さんの最後のセリフとなりました。電話越しに数発の銃声が聞こえたので恐らく、というか確実に殺されたのでしょう。
「おいお前、まだ通話切るなよ。お前も殺さなくちゃならねぇんだ」
聞いたことのない声ですね、恐らく窓口さんを撃った人でしょう。
「それでは」
「おいおいおい!人の話は最後まで聞けよ!まだこの男は殺してねぇ、手足を撃って動けなくしただけだ。いいか、この男が殺されたくなけりゃ博士ってやつを連れて今から言う場所に」
「それでは」
通話終了、と。申し訳ありませんが、窓口さんには死んでもらいましょうか。あと男だったんですね。それよりもまずは博士のところに何をしでかしたのか問い詰めに行きましょうか。ん、なにか空を飛んでますね。
博士のアジトが見えてきましたね。助走距離は十分、行きますか。
「はぁぁぁかぁぁぁせぇぇぇぇぇッ!!!!!」
「先程の兵士みたいなヤツといい今日はよくドアを壊される日のようだ」
「今度は一体何をしでかしたんですかバカ野郎」
いちいち直すのが面倒になり薄いベニヤ板となったドアを蹴破り突撃すると、博士はいつものようにビームバズーカを構えたアンドロイドの助手に守られながらふてぶてしい顔でコーヒーを飲んでいました。しかし、先程の兵士のようなヤツ、というのは政府の手先でしょうか。あぁ、さっき空を飛んでたやつ、それがその兵士とやらですか。
「何をしでかしたと言われてもな。我、僕、俺、ワタシ、ふむ、ワタシにするか。ワタシはいつものように兵器を開発していただけだ」
「多分それですよ、それが政府の癪に障ったのでしょうね。ところでその兵器とは一体どういうものなんですか」
「これだ」
そう言って博士は机の引き出しから白い棒を取り出し、側面についているボタンを押しました。
「ビームサーベル?」
棒の先端から青いビームが出ました。いくつになってもこういうのには惹かれますね。
「いや、コイツはしならないからライトセイバーのほうが近いな。そしてこいつはなんと携帯できるんだ、今までのビーム兵器はバカデカいジェネレーターから常にエネルギーを供給しないと使えない代物だったのだがな、コイツはそれを克服したんだ」
「まぁそんなことはどうでもいいんですよ。しかし今度は携帯できるビーム兵器ですか。それじゃ政府もビビって博士を殺しに来ますよ」
「初めはエネルギーを溜め込む事のできるようにしていたのだがな、その過程でジェネレーター自体を小型化することに成功したのだよ。そしてできたのがこの10本、"クロスインパクト"だ」
この博士、一度語りだすと周りを無視して満足するまで語り続けるんですよね。例え銃弾飛び交う戦場でも止まらないのですよ。なので護衛システムでも作ったらどうだと提案し、そしてできたのが先程の全身兵器アンドロイド"ロー"なんですが。
「小型化したということはつまりローも外出できるようになったんですね」
「あぁそうだ。そしてお前に先程貸した"タウ"にもその小型ジェネレーターが搭載されている。アイツはCPU性能が従来のものとは比較にならないほど良くてだな、それ故にエネルギー消費も半端なかったのだが小型ジェネレーターを搭載することによって家政婦以外の仕事もこなせるようになったって訳だ」
そして人の話は聞こえていないのではなく無視しているので博士の話している事に関連する話題を出すと乗っかってくるというのがまた腹の立つところですね。そしてあの皮肉ロボはタウと呼ぶんですか、今度呪いましょう。
「そしてこのクロスインパクトの特徴は携帯性だけではない、それぞれのジェネレーターが相互干渉を引き起こし、謎の現象を引き起こすのだ。今のところ分かっているのは、2本でエネルギー出力の増加、3本でエネルギーの指向性の変化、ということだけだ。4本同時に起動させたところで理論上ではあり得ないほどの熱を発しグリップ部分が溶け始めたので4本以上は検証していないのだが、今は耐熱性を強化してあるから今度お前に試してもらうと思っていたのだ。というわけでこの10本はお前に預ける、これを4本以上起動させて何が起こったのか後で教えてくれ。さぁさっさと実験に向かうのだ」
好き放題言われて追い出されました。おかしいですね、私は博士に文句を言いに行くつもりだったのに、新しい兵器を押し付けられてしまいました。まぁ政府の手先を撃退するための武器も欲しかったところですし、彼らで実験しましょうか。
この博士、自分の一人称が未だに定まっていないので会話の度に自分の一人称を設定しています




