3話
あの後ななみを家に送り届けて家に帰った。歩いている途中はななみが場をもたせようと話しかけてきた。やっぱり俺には無理しているように見えた。
家に着いた。
さっき、ななみが言っていたスーパーノヴァは俺と中学生の時に考えていた能力だ。同じ時期に俺も自分の能力を考えていた。
自宅を捜索する。
能力名『カルビンコントロール』
自分の半径2メートル以内にある物質の融点沸点を操る。原理としてはまず分子間力を弱め、圧力を操作。圧力が高ければ高いほど融点沸点は下がる。
そのように書かれていたノートを俺は自宅で発見した。ちなみにその文の下には必殺技や絵が描かれていた。控えめに言って死にたい。ちなみに理系はその時に習った理系知識を能力に使いたがる。
そう、俺も中二病だったのである。高校に入ると同時に卒業した。
おそらくななみも同じようにノートを持っているはずだ。
ページをめくる。すると背表紙に覚えのない文字があった。
『君は選ばれた。復讐をしてみないか?by666』
なんだこれ?このノートはななみと交換日記のように使っていたものだ。だから、自分の知らない文字があったとしてもおかしくはない。しかし。この文字は明らかにななみの文字ではない。それに文字の滲み方などから見て万年筆で書かれたようである。
いろいろ考えたいことがあったが今日は寝ることにした。good night!
女の子がいじめられている。よく知っている女の子。
足がすくむ。動けない。
『どうして助けてくれないの?私はあなたを助けたのに』
答えることができない。しかし、どうしてこの子は自分が助けたからといって自分も助けてくれるのかと思ったのだろうか。
『...最低。そんな人だとは思わなかった。』
『違うんだ。これはほんとの自分じゃない!』
僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人だ。僕はいい人...。
憂鬱な水曜日。マジ憂鬱。どうでもいいが高校受験で憂鬱を書く問題が出されて憂鬱だった。
「おはよう佐久間」
ゴスロリ衣装を着て目には片目づつ色が違うカラコン。そして手元には大剣を掲げたななみが立っていた。
「おはようななみ」
さて、授業の準備をしよう。
「起立、おはようございます」
委員長の霧島霞が挨拶をする。
「よし、今日は直江もいるな。今日は...」
「先生ツコッミなしですか!?」
「どうした?」
「普通この格好だったらなんか言いません!?ていうか佐久間が最初に何か言ってよ!」
「安心しろうちの学校は私服登校OKだ。」
カラコン、髪染めも許される。
「じゃあ、後で退学届けを渡してやるから、おとなしくしてろ」
「ひどい!」
クラスに笑いが起きる。小岩井が死んでから少し日を置いたおかげか空気が穏やかになった気がする。いや、そういう風な空気を作っているのだろう。
放課後になる。俺はあることを調べるためななみに声をかけた。
「ななみ、今日お前の家に言ってもいいか?」
「え!?高校生になってからは一度も来てないのに珍しいね...」
...
「いや、お前のことで知りたいことができてさ。」
「そ、そんな高校生になって体が成長してきてからしたいなんて、そんなの...」
「どうした?ぶつぶつと。」
「い、いや何でもない!そうだね今日はお母さんもいないし大丈夫...」
「じゃあ、一緒に帰ろうぜ。」
そんな風に俺は約束を取り付けた。ちなみにこの会話の途中、当然のごとくゴスロリである。




