↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
甘い渇きと恋心  作者: 月海みやび


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/17

Episode 3

『気持ち悪い⋯』


友達に言われた言葉が、ずっと心に刺さっている。

自分は普通じゃない⋯

それに気付いてから、他人と距離を取ってきた。

誰かを、愛してしまわないように⋯


いつものようにカウンターに座り、館内を眺める。


「っ⋯危ないから、走っちゃダメよ⋯!」


小さい子に注意をし、視線をあげる。


「⋯今日も来てる⋯」


彼を見つけ、思わず声がこぼれた。

小さく首を振り、視線を逸らす。


「こっちの返却本、棚に戻して来ますね」


先輩に声を掛け、立ち上がる。


「⋯あれ、おかしいな⋯スペースがない⋯」


大量の本を抱えたまま、本棚の前で立ち尽くした。

隅々まで本の位置を確認していく。


「⋯あった!これが違う⋯」


背伸びをして本を取ろうとし、抱えていた本が崩れかける。


「っ⋯!」

「大丈夫ですか?」


崩れかけた本が持ち上げられる。


「あっ⋯大丈夫です⋯ありがとうございます⋯」

「はい、取ろうとしてたの⋯この本で合ってます?」

「あ、はいっ⋯!ありがとうございます⋯」


お辞儀をし、本を受け取る。


「⋯あの、この前も⋯今日も⋯ありがとうございました⋯」

「いえいえ、大したことしてないので」


優しい微笑みが向けられ、思わず視線を落とす。


立ち去る後ろ姿を見つめ、胸がドキドキと音を立てるのがわかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。