火山の戦い
火山嶺・終焉の一戦
ナタ、無名火山。
この古い火山はナタの大地に雄大に聳え立ち、山体は真っ黒で、一年中煙が立ち上がっている。火神の力はこの火山に由来すると伝えられ、これはナタの聖山であり、炎の源だ。
だが今、この聖山は炎と無関係な殺戮を見届けようとしていた。
織田信忠は山腹の台座に立ち、山下に広がる黒々とした軍勢を見下ろしていた。七万の織田残兵は、彼最後の財産だ。向かい側には十三万の璃月軍があり、旗が空を覆い、殺気に満ちている。
「殿」明智光秀が馬を進める。知略で知られる老将は今、顔色が重々しい。「璃月軍の士気は盛んであり、我が軍は連戦連敗したばかり、正面からの交戦は賢明ではない。山頂に退き、地形を利用して時間を稼ぎ、彼らの兵糧が尽きるのを待つのが……」
「もういい」信忠は言葉を遮り、声は氷のように冷たい。「光秀、お前はいつもこうだ。昔、父がお前を殺そうとした時、俺が命を助けてやった。今や父は亡くなり、お前はまた俺に退くよう勧めるのか?」
明智光秀は頭を垂れ、それ以上言葉を発することができなかった。
信忠は身を翻し、疲れ果てた兵士たちに向き合う。彼の視線は一人一人の顔をなぞる——恐怖に歪む者、茫然とする者、麻痺した者、そして最後の忠誠の火が燃えている者もいる。
「諸君!」彼は高らかに呼びかけ、声は山間に響き渡る。「お前たちが疲れ、恐れ、故郷に帰りたいと思っているのは俺も分かっている。だが山下の璃月人たちを見てみろ——彼らはお前たちを故郷に帰してくれるのか?見逃してくれるのか?」
兵士たちは沈黙した。
「違う!」信忠は彼らに代わって答える。「彼らは俺たちを犬のように殺し、俺たちの首を酒杯にするだろう。浮羽の湾で俺がやったように!これは戦争だ、諸君!退路のない戦争だ!」
彼は太刀を抜き、刀の先を山下に向ける。
「跪いて死ぬより、立って死ね!璃月の奴らに見せてやれ、織田家の武士が最後の瞬間までどう戦うかを!」
兵士たちの瞳に、ようやく火がともった。それは希望ではなく、絶望の後の狂気だ。
「戦え!戦え!戦え!」
七万人の叫び声が、谷間に響き渡る。
山下で、鍾離はこの光景を静かに眺めていた。
「窮鼠も牙をむく」彼はつぶやいた。
傍らの空は剣の柄を強く握る。「先生、初潮小隊を率いて突撃させてください」
鍾離は首を振る。「急ぐな。あいつらの最後の気力を使い果たさせよ」
彼は手を挙げ、そっと下ろす。
「突撃せよ」
戦太鼓が鳴り響く。
十三万の璃月軍が、潮のように火山に押し寄せる。
最前線は璃月の騎兵だ。馬が嘶き、鉄蹄が岩を砕き、鋼鉄の奔流のように山を駆け上がる。その後ろには歩兵の陣形があり、槍は林のように立ち、盾は壁のように連なる。さらに後方には弓兵と火縄銃隊があり、矢と弾丸が雨のように織田軍の陣地を覆う。
織田軍も反撃を開始した。彼らの火縄銃隊は岩の間を縫い、地形を利用して身を隠し、一発一発正確に璃月の騎兵を狙う。馬は悲鳴を上げて倒れ、騎手は地面に墜落し、後続の歩兵に埋もれる。
だが璃月軍の攻勢は少しも衰えない。彼らは戦友の死体を踏んで進み、血肉をもって一寸一寸上へと進んでいく。
山腹で、二つの軍勢はついに正面から激突した。
刀光剣影、血肉が飛び散る。殺叫び、悲鳴、金属の衝突音が混ざり合い、耳をつんざく喧騒となる。血が黒い岩を染め、坂を伝って流れ、猩紅の小川を作っている。
森蘭丸は乱戦の中で戦っていた。
彼は織田信長生前の側近で、わずか二十三歳だが、既に百戦錬磨の猛将だ。彼の剣術は稲妻のように速く、人混みを縫うように動き、一太刀一太刀が璃月兵の命を奪う。
だが今日、彼は好敵手に出会った。
白い影が天から舞い落ち、九天の仙女が凡界に降りたようだ。
申鶴。
森蘭丸の瞳が収縮し、本能的に刀を挙げて受け止める。
「カチン!」
刀剣が交わり、火花が飛び散る。森蘭丸は三歩後ろに弾き飛ばされ、虎口がしびれる。彼は愕然と顔を上げ、白衣の女が無表情で、氷の剣が依然として喉元を正確に指しているのを見る。
「お前……平壌にいたあいつか……」
申鶴は答えない。彼女は再び剣を振る。
二太刀目、森蘭丸はやっと受け流したが、腕が衝撃でしびれた。
三太刀目、彼の刀は氷の剣に折られる。
四太刀目、剣の先が右肩に突き刺さる。
五太刀目、左足に刺さる。
六太刀目、右手の腱を切り断つ。
森蘭丸は地面に跪き、血まみれになり、瞳に恐怖と不服があふれている。
「俺は……織田信長の側近だ……ここで死ぬわけには……死ぬわけにはいかない……」
申鶴は彼の前に立ち、見下ろす。
「お前はナタの人間を何人殺した?」彼女は問う。
森蘭丸は呆然とした。
「民衆たち、武器も持たない人々。何人殺した?」
森蘭丸は口を開こうとしたが、言葉が出てこない。
申鶴はそれ以上問わない。氷の剣が振り下ろされる。
森蘭丸の首が地面に転がり、その若い瞳は死んでも閉じなかった。
戦場の別の場所で、金森長近と掘秀墳は苦戦に陥っていた。
金森長近の大斧は風を切るように振るわれ、一斧一斧が人を真っ二つにする威力がある。だが彼の前の相手は、初めて恐怖を感じさせた。
マウイカ。
火神の身にまとう炎は、かつてないほど激しく燃えている。彼女の二振りの刀は二つの火竜のように金森長近の周りを舞う。金森長近が斧を振り下ろすたび、炎の刀に受け流され、腕に衝撃が伝わってしびれる。
「畜生!」彼は怒鳴り、必死に斧を振るが、マウイカの衣の端にすら触れることができない。
掘秀墳は救援に向かおうとするが、十数人の璃月兵に足止めされる。彼の太刀は手狠いが、双拳も四手には敵わず、体に既に数箇所の傷がついている。
「金森!」彼は声を絞って叫ぶ。「突破せよ!早く突破せよ!」
金森長近は聞こえたが、もう突破することはできなかった。
マウイカの二振りの刀が同時に振り下ろされる。一斧は彼の大斧を断ち、もう一太刀は彼の首を薙ぐ。
金森長近の首が空高く飛び、首のない体はしばらく立ったままだったが、やがてどっと倒れる。
掘秀墳は同僚の惨死を見て心が乱れる。槍が左足を突き抜き、彼は悲鳴を上げて跪く。また一太刀が右腕を薙ぎ、腕が飛び、血が泉のように湧き出す。
彼は顔を上げ、マウイカが自分に向かって歩いてくるのを見る。
「お前……火神様か……」彼はつぶやく。「俺を殺すわけにはいかない……俺は織田家の……」
「お前が誰だか俺は知っている」マウイカは言葉を遮る。「火炎放射器を爆弾で壊そうと考えたのはお前だ。シノノメの機械を壊し、多くのナタ戦士を焼き殺したのはお前だ」
掘秀墳の瞳に恐怖が過ぎる。「それは戦争だ……戦争とはそういうものだ……」
「戦争?」マウイカは冷やかに笑う。「民衆を虐殺することを戦争と呼ぶのか?」
炎の刀が振り下ろされる。
掘秀墳の首が転がり、金森長近の首と並んで横たわる。
戦場の別の箇所で、二人の璃月将軍が無双していた。
瑜悟涞——平壌城下で敵将を斬り取った若き剣客、二振りの刀が銀蛇のように舞う。彼の前には織田軍の猛将・佐々木義政がいる。
佐々木義政は大太刀を使い、刀身は五尺、数十斤の重さがある。彼の剣術は剛猛で横暴で、一太刀一太刀が人ごと馬ごと真っ二つにする威力がある。だが瑜悟涞の二振りの刀は速すぎて、彼が反応する暇すらない。
「カチカチカチ!」
三太刀連続で斬りかかり、佐々木義政の大太刀は手から飛ばされる。彼は愕然と後退するが、瑜悟涞の同僚に阻まれる。
煌飛——斬馬刀を使う屈強な漢が、にっこり笑い、彼の背後を塞ぐ。
「逃がすか?」煌飛の大刀が横薙ぎに振われ、佐々木義政は後退するしかない。
前後挟み撃ち。
佐々木義政は絶望に陥る。彼は腰の短刀を抜き、最後の抵抗をする。
瑜悟涞の二振りの刀が同時に突き出される。左刀は胸に刺さり、右刀は首を薙ぐ。
佐々木義政は目を大きく見開き、ゆっくりと倒れる。
「見事だ!」煌飛は大笑いし、瑜悟涞の肩を叩く。「行こう!まだ殺しまわれ!」
二人は身を翻し、別の戦場に向かおうとする。
その瞬間——
「バン!バン!」
二発の銃声が響く。
瑜悟涞の体が激しく震える。彼は俯き、胸に二つの血の花が咲いているのを見る。弾丸は背中から入り、体を貫通していた。
「瑜悟涞!」煌飛は目を見開き、本能的に振り返るが、遠くの岩の隙間に十数人の織田火縄銃兵がボルトアクションライフルを構え、彼らを狙っているのを見る。
「畜生!」
彼は瑜悟涞を引きずって掩護を探そうとするが、第二弾の弾丸が襲ってくる。
「バンバンバンバン!」
少なくとも五発の弾丸が同時に煌飛に命中する。彼の体は破れた袋のように飛び、地面に叩きつけられ、二度と起き上がることはなかった。
瑜悟涞は地面に伏せ、苦しみながら頭を上げ、すぐ近くで倒れた同僚を見る。口の端から血が湧き出すが、苦しみながら笑みを浮かべる。
「老煌……俺たち……同年同月同日生まれ……同年同月同日死ぬんだ……」
煌飛はもう返事する力がない。彼は指を少し動かすだけで、別れを告げているようだ。
銃声が再び響く。
二人の体は同時に震え、その後、二度と動かなくなった。
遠くで明智光秀は望遠鏡を下ろし、顔色が暗い。
「あの二人の璃月将軍は死んだ」彼は傍らの兵士に言う。「だが我々も佐々木義政、金森長近、掘秀墳……そして森蘭丸を失った」
彼は深く息を吸い、最後の命令を下す。
「撤退せよ。全員、山頂に撤退せよ」
織田軍は完全に崩壊した。
七万人は死んだ者、逃げた者、降った者に分かれた。明智光秀が残兵を率いて山頂に退いた時、傍らに残っていたのは二万人にも満たなかった。
そして璃月軍は、依然として進撃を続けていた。
織田信忠は火口の縁に立ち、迫り来る敵軍を眺めていた。彼の鎧には血がまみれ、敵の血も、自分の血もある。太刀は刃が欠けており、瞳の狂気は消え、ほぼ麻痺した穏やかさだけが残っていた。
「殿」明智光秀は背後に跪く。「先にお逃げください。俺が兵を率いて殿を守ります」
信忠は振り返らない。
「逃げる?どこに?」
明智光秀は言葉を失った。
信忠は身を翻し、父に長年仕えたこの老将を見る。瞳に複雑な光が過ぎる——感謝、罪悪感、それとも何か別のものか?
「光秀」彼は言う。「昔、父がお前を殺そうとした時、俺がお前を助けた。その理由を知っているか?」
明智光秀は首を振る。
「父はお前があまりに賢すぎて、恐ろしいと言っていた。だが俺には分かっていた。お前の賢さは、人を害するためのものではない。お前は本当に織田家のことを考えている」
彼は一瞬沈黙し、柔らかく言う。「だから生きてくれ。俺のため、父のため、死んでいった将兵たちのために……生きてくれ」
明智光秀の涙がついに落ちた。
「殿……」
「行け」信忠は言葉を遮る。「これは命令だ」
明智光秀は地面に跪き、重く頭を下げる。それから立ち上がり、残った兵士を率いて、火山の反対側の細い道から撤退する。
信忠は一人火口に立ち、ますます近づく璃月軍を眺めていた。
彼の背後には万丈の深淵、湧き上がるマグマがある。目の前には千軍万馬、そしてあの金色の姿がある。
鍾離。
彼は一人、ゆっくりと歩いてくる。従者も武器も連れず、ただ歩いているだけで、その足取りは山のように堅固で、目の前に二万の敵軍がいるのではなく、広々とした原野のようだ。
織田の残兵たちは思わず後退する。目に見えない威圧感が、刀を握ることすらままならないほどだ。
信忠は手を挙げ、彼らを止める。
「退け」彼は言う。「これは俺とあいつの問題だ」
兵士たちは赦免されたように、一斉に後退し、空き地を作る。
鍾離は信忠の前三丈のところで足を止める。
二人は見つめ合う。
火口ではマグマが翻滾し、熱気が立ち上がっている。だが二人の間の空気は、凍りつくほど冷たい。
「織田信忠」鍾離が先に口を開き、声は静水のように穏やかだ。「お前は負けた」
信忠は笑う。その笑みには苦み、狂気、解放が混ざっている。
「そうだ。俺は負けた」
彼は太刀を強く握り、刀の先を鍾離に向ける。
「だが負ける前に、お前と戦いたい。二人だけで。俺の父を殺し、俺の八万の軍勢を打ち破った男が、一体どれほど強いか見せてもらおう」
鍾離はしばらく沈黙した後、ゆっくりと頷く。
「いいだろう」
彼は手を挙げ、岩元素が掌に凝縮され、古びた長剣になる。
信忠の瞳に、最後の光がともる。
彼は身を躍らせ、太刀を振り下ろす!
鍾離は剣を挙げて受け止める。
「カチーン!」
火花が飛び散り、二人の姿は火口で交錯する。
最後の戦いが、始まった。




