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才能ホルダー  作者: 雨宮結愛
第1章
13/18

『好敵手』



放課後、誰も居なくなった頃を見計らい自分の教室に戻った。

鞄を持ち下駄箱へと向かう。

西円寺は、みんなと帰って行ったのだろう。

断る理由がない。

靴を履き、帰って勉強しよう、と考えを切り替えていると、ひょこっと右脇から西円寺の顔が覗き込んできた。


「うおっ?!」


慌ててのけ反り、後ずさる。

鞄を腰に回し両手で持っている西円寺は、テトテトと前に出てきた。


「...授業、サボり?」

「まっ、まぁな」


西円寺は顔を傾げるどころか、身体全体で傾く。


「...引き分けがよかったの?」

「ん?や、かんけーないよ」


俺はそう言って西円寺の横を通り過ぎ歩き出す。

その後ろから、西円寺は付いてきていた。


「てか、今日クラスのやつと一緒に帰るんじゃなかったのか?」

「...聞いてたの?」

「あっ、やべぇ」

「...」


後頭部に手刀が刺さる。

が、いつもの威力は無く、ポンポンと叩かれるだけだった。

俺は振り向きもせず、黙ってその攻撃を受け続ける。


「...余計な、思考は、無駄」


手刀のタイミングでそう言って、西円寺は横に並ぶ。


「...私に勝つ事だけ、考えて」


心臓が跳ねた。

モヤついた気持ちは燃えて無くなっていく。

この感情は一体、何なのだろうか?

この前感じたものとは、別物だった。


「負けても泣くなよ?」

「...こっちの台詞」

「.........明日は負けねぇ」

「...ん」


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