いいことも悪いことも突然に≪後編≫
2年の教室がある三階は、一言で表すなら『真っ赤に染まっていた』
見渡す限り廊下は血がべっとりとこびりつき鉄臭く、血も若干乾き始めているため赤から黒に変わり始めていた。
「うわぁ・・・・」
あまりの惨状に思わず声を漏らしてしまった。
「しっかし酷い状態だな。これ、どう思うよ」
隣にいる神里に尋ねると
「そうだな・・・仕事で暴走して、ターゲットを切り刻んでる時のお前の仕事現場もこんな感じだぞ」
「そうっすか・・・・・・」
なにげに傷ついた、しかも俺の仕事現場見たことあるんだ。
とりあえず恐ろしいぐらいに静かだが、これ以上首を突っ込んだら自分たちにも被害が出そうなので3年教室のある4階に移動
「なんか、こっちはさっきより不安になるくらいきれいだな」
4階は3階とは違い、廊下はいつも通りなのか分からないがきれいで逆に怖かった。
「どうせ3年生が2年よりえぐい方法で楽しんでだろ」
多分今は教室でテロリストの方々が3年生に歓迎されていることだろう
「この様子じゃあ警察に介入される前に事は済んだみたいだな」
事情聴取は・・・・・まあどうにかなるだろう。
だが、そこでさっきはないと否定した考えが今の状況からして、否定しきれなくなってきた。
「なあ今回のこれってさあ、完全に教師共俺たちに丸投げしてるよな。」
「丸投げどころか多分あっちはかなりえぐいことしてると思うぞ」
「ハハハ・・・・否定できない当たり怖いとこだよな」
今回の事件について意見を出し合って考えてみるも、どうにも正しい結論は出そうにないので一回職員室に行くことにした。
「だけど、武装したやつらをこうも簡単に|取り押さえる(ごうもん&フルボッコ)だからこの学校もかなりやばいよな。」
人を大剣で朝っぱらから襲ってきた人のセリフかよそれ
「お前も刀で銃切り落とすし」
「お前の大剣を切り落とした時よりは切り易かったよ」
「・・・・・・・・・・・・」
ヤバい地雷踏んじまった。
隣で神里は視線で人を殺せるんじゃないかってぐらいの眼力で俺を睨んでくる。
「・・・・・とりあえず先にこの事件の事を聞きに行かなきゃいけないし、制圧し直したことの報告もしなきゃいけないから早く職員室く・・・行きますよ」
無理この人目が以上に怖いんだもん、強気で行くのは俺には無理だ。
俺を睨んだまま無言の神里と並んで歩くのはかなり疲れたが、どうにか職員室前へ到着。
ドアをノックして入ると・・・・・
テロリストが芋虫の状態で床に転がされていた。
そして、拷問の教師黒谷が満面の笑みで殴っていた
教育上絶対によろしくない状態だが、それが許されてるのがこの学校
「ん?ああ、1‐Fの崎谷と神里かどうした。」
黒谷は手を休めることなくこちらに気づいたらしく要件を聞いてきた。
「え・・・、一応一年の教室のある2階は制圧し直しましたので報告に来ました。」
「そうか、じゃあ教室で待ってろもう少し楽しんだら教師陣も動くから」
「了解しました」
俺は極力自然な状態を装いつつ神里を連れて職員室から出た。
「見た?」
「・・・見た」
「どう思った」
「流石拷問を専門的に教えるだけはあると思った」
「え!?そっち」
流石神里、あの状況で見るのが自分の専門で楽しむ教師を見るとは。
「そっちって、じゃあどっちだよ」
「いや、もういいです」
騒ぎが終わったと思った瞬間に疲れと睡魔が襲ってきた。
だめだ流石に睡眠不足にこの仕事はきつすぎる。
俺は教室に着くなり自分の席で再び昼寝をすることにした。
視界の端でみんながさっき縛っとくように頼んどいたテロリストで遊んでいたが、上の階ではもっとすごいことになってたのでスルー。
俺、今日の仕事真面目に完遂できるのか。
そんなことを考えようとしたら、もう意識がなくなっていた。
すいません一週間近く投稿が遅れてしまいました。
次回からは気を付けるので、これからもよろしくお願いします。