カオスな状況での作戦会議Ⅲ
作戦会議(笑)はなんの進展もしないまま、お昼まで続きこのまま解散することを願っていたが、そう簡単には行かなかった。
きっかけは何気ない優愛の一言だった
「お兄ちゃんお昼ご飯何作るの?」
普段だったら何気ない一言だが、こいつらの食いつき方は違った。
なぜが全員の目が獲物を狩る肉食動物の目になり、近くに来ていた神里に組み伏せられてしまった。
あまりにも一瞬の出来事で何をされたか理解ができなかったが、方に走る痛みと目の前にあるフローリングでやっと理解した。
「え?なんで俺肩決められてんの、なんでみんなさっきかなり危ない目してたの?」
「・・・崎谷料理できるの」
「まあ、普通に生活する分には」
「お兄ちゃん普通よりかなり上手じゃん」
みんなの視線が一層背中に受ける視線が更にきつくなった気がする・・・
「これは一回披露してもらいたいものねぇ」
「崎谷くん女の子のお願いは素直に聞いたほうがいいよ」
「そうだぜ崎谷せっかくのお願いなんだから、聞いておいたほうがいいぜ」
なんで、こいつらこんなにも楽しそうな声なんだろう・・・そして、俺の肩はいつになったら解放されるのか、血が止まって感覚がなくなり始めてるんだが・・・・・
――――――――――――――――
解放されてから、戦うための会議そっちのけで昼食を決める会議が始まった。
「この際だから崎谷に全部食費おごらせて、いいものを作らせるってのは」
「それでもいいけど、流石に時間のかかるものは待つのめんどくさくない?」
「得意なものを作らせたほうが美味しいもの作ってくれそうだと思う。」
などと、俺の財布が痛くなりそうな会話をしているため恐怖を感じている。
「なあ、俺の意見は・・・」
「・・・・・さて、何がいいか」
無視!?まさかのここでスルースキル発動って・・・
「お兄ちゃん、ちょっと無視されたからって泣いちゃったらこの先もっと辛いことがあると思うよ」
「至、辛いことがあったらお姉ちゃんの胸に飛び込んで来なさい」
この状況で慰めてくれてるつもりなんだろうけどもそれは追い討ちにしかならなかった。
「よし決まったぞ崎谷」
なぜが楽しそうな顔に戻ってる、大海がメニューを言ってきた。
「ステーキだ」
「コスト高いから却下」
「・・・なら、とんこ「それは時間かかるから無理」ひどい」
「それなら簡単に麺類でいいんじゃない?」
「楽だから未亜姉それ採用」
残りの奴らからは文句が出るが、正直一人二人ぶん作るにはあまり手間は変わらないが、9人前作るとなると話は違ってくるので、簡単にうどんでちょっとだけ豪華にすたみなうどんにすることにした。
「そうと決まれば材料買ってくるから、荷物持ちついでで誰かついてくるか?」
「お兄ちゃん私も行く」
「・・・私もついてく」
「それじゃあ、未亜姉とその他は留守番よろしく」
財布と車の鍵そして最低限の護身用として、いつも使ってるグロックとナイフを一本携帯してから、二人を連れて地下の駐車場に行く。
「うわ・・・、お兄ちゃんこの車どしたの?すっごい高そうだけど」
「・・・崎谷って、持ってるのバイクだけじゃなかったんだ。」
「バイクだと雨の時路面が濡れてるから、スリップして転倒の危険性があるから安全面を考慮して、4輪車を一台買っといた。」
「あれ、普通車の免許が取れるのって日本だと18から20歳くらいからだよね、なんでお兄ちゃん車とかバイクとか乗ってるの?」
「職業柄どうしても移動手段は必要不可欠だからねぇ、特別な許可も出たし一気に両方とったから問題なし。」
手続きとか色々と面倒くさいんだけどと付け加える
「それでお兄ちゃん一体いくらしたのこの車」
確か、マフラーとエンジンをいじってもらって消音にして、防弾仕様にしてetc etc
「確か一千万はしなかった思ったけど・・・忘れちった」
「お兄ちゃん、そのお金は一体どこから?」
「・・・崎谷は仕事の量が凄い多いから、すぐにお金が貯まるんだと思う」
「日産GT-Rは意外と街でもみるから、下手に外車を買うよりも覆面効果があるんだよ。あとかっこいいし」
そんなことを言いながら運転席に乗ると二人が助手席横で言い争いをしていた。
「どしたの二人共、早く乗りなよ」
「待ってて、お兄ちゃん」
「・・・負けられない戦いがあるから」
二人共助手席の扉の前でにらみ合っていたが、
「・・・助手席のところは装備品置きに改造してあるから、人は乗れないよ」
二人共無言で後部座席に乗った
・・・・・辛い、後ろ二人が無言で黒いオーラ出してるのがなんか怖い。
車を10分くらい走らせ家から一番近いところにあるスーパーに着いた。
黒いオーラは出さなくなったけども、見るからに不機嫌そうだ。
「あのー・・・二人共、とりあえず一旦その不機嫌そうな顔やめような周りの人が心配するから」
「なんで・・なんでお兄ちゃんの車の助手席は、女の子じゃなくて武器を載せてるのさ」
「だってー、女の子乗せるなんて今日が初めてだったしー、いつも血なまぐさい仕事してるわけだし、いつも乗ってるのバイクだしー」
俺だって、オープンカーとかの助手席に彼女作って乗せてドライブとかしてみたいし。
そんな夢があったって、色々と表に出て楽しめないのがこの仕事だから諦めるしかないんだけど・・・
「お兄ちゃんごめん、こっちより卑屈になって黒いオーラ出さないで」
「よーし、今日は簡単にスタミナうどんにするので、豚肉・レタス・トマトあと、入れたいものがあったら要相談」
目的のものを大体の目安でカゴに入れていく
「・・・飲み物とかはどうするの?」
「コーラとか紅茶とかとりあえず買っていけば、勝手に飲むだろうから数本カゴに入れとけ」
安い材料をカゴに入れていく
「お兄ちゃん夕食はどうするの?」
「一緒に買っていく、多分疲れてるから夕食も簡単にするけどいいよね」
夕食は生姜焼きにでもしよう豚肉追加して、生姜をカゴに入れてレジに向かい、会計を済ませる。
二人を連れて車に乗り駐車場を出る。
「・・・崎谷のお姉さん置いてきてたけど、あの中で大丈夫なの?」
「大丈夫だ、未亜姉は流石俺の姉貴ってだけはあるから心配しなくても、馬鹿どもが何かしようとしたら、流井も桐木もいるからどうにかなるだろうし」
「そうですよ、お姉ちゃんが本気を出せばどんな人間でも、5分後には心が完全に折れて立ち直れませんから。」
優愛は笑い顔で言ってるが、あの姉は正直どうやったらあそこまで人間の心を完膚なきまでに壊せるのか気になる。そして、一番心配すべきは未亜姉ではないということ・・・
「とりあえずお前が心配しすぎる必要はないって事」
行きとは違い帰りの車内は少し和やかな雰囲気で、気持ち的にも楽でありがたい。
簡単に説明しよう、心配していたことは的中した。
大コンビは部屋の片隅で肩を並べて音も出さずに泣いていた、そして変態こと長瀬は白目を剥いてなぜか嬉しそうな顔で気絶していて、流井は机に突っ伏して寝ていた。
「一番心配していたことが起こってしまったか・・・」
「・・・千里何があったの?」
桐木の話を簡単にまとめると、俺が買い物に行って5分としないうちに大コンビが未亜姉を口説きにかかったらしい、そしたら案の定心をポッキリ折られて、それを聞いていた長瀬はいきなり「マァァァァアアアアベラス」と言って今の状態らしい。
「とりあえず神里と桐木は隅っこの二人をどうにかしてくれ、優愛は料理の手伝い長瀬と流井はできてから起こすからそのままにしておいて。」
なんでこいつら今日俺の家に来たのかよくわからないんだが、結局どうなるんだ。
現状で言ったら殺られるかもしれない可能性がすっごい高くて不安を感じながら料理を始めながら食後こいつらをどうするかと、このあとをどうするかを一人真剣に考えた。




