76.年末の買い出し
クリスマスが終わった。
次の日。
あやめは部屋でのんびりしていた。
冬休み。
最高だ。
新聞配達はあるけど。
それ以外は基本的に自由。
あやめはストレッチしながら思う。
「……」
「もうすぐ大晦日ですね」
今年も終わる。
あやめは財布を確認する。
「買い出ししておきましょう」
年末はスーパーが混む。
早めに行くのが大事だ。
外に出る。
寒い。
でも空は青い。
あやめは自転車に乗った。
スーパー到着。
店内はいつもより人が多い。
「やっぱり」
「年末ですね」
あやめはカゴを持つ。
まず野菜コーナー。
にんじん。
大根。
ごぼう。
いわゆる根菜。
「冬の野菜ですね」
次。
白菜。
大きい。
半分カットのやつをカゴへ。
さらに。
特売コーナー。
お肉。
「……」
「安い」
豚こま肉。
特売。
これは買いだ。
カゴへ入れる。
「節約は大事です」
会計。
袋に詰める。
外へ出る。
夕方の空。
少しオレンジ色。
あやめは自転車に荷物を乗せる。
「なんだか」
「年末って感じですね」
フェアリーハイツに戻る。
玄関でゆいと会った。
「あ、あやめちゃん」
「買い物?」
「はい」
「年末の買い出しです」
袋の中を見るゆい。
「しっかりしてるね」
あやめは少し胸を張る。
「生活力です」
ゆいが笑った。
「中学生の台詞じゃない」
あやめは部屋に戻る。
食材をしまう。
白菜。
冷蔵庫。
お肉。
冷凍。
根菜。
野菜箱。
あやめは小さく伸びをした。
「よし」
「年末準備完了です」
なんだかんだで。
今年ももうすぐ終わる。
あやめは窓の外を見ながら思った。
「あと少し」
「今年も頑張りましょう」




