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67.ハロウィン

 ある日の夕方。


 あやめはしずくに呼び止められた。


「あやめちゃん」


「はい?」


「今日の夜、ハロウィンパーティーするから来てね」


「ハロウィンですか」


 しずくは紙袋を差し出した。


「あと、来る時これ着てね」


 中を見る。


 ピンクの服。


「……?」


「楽しみにしてるわね」


 しずくはにこっと笑って去っていった。


 夜。


 あやめはその服に着替えて、しずくの部屋へ向かった。


 コンコン。


「はーい」


 ドアが開く。


 中に入って、思わず止まった。


「……」


 みんな、コスプレしていた。


 しずく。


 黒と紫の、悪魔っぽい衣装。


 小さな角。


 まちカドまぞくのシャミ子風らしい。


 そして、あやめ。


 ピンクの魔法少女衣装。


 しずくが用意した、千代田桃風コスプレ。


 あやめは自分の服を見る。


「……」


「なんか」


「初めて」


「魔法少女っぽい格好してますね」


 しずくが満足そうに言う。


「似合ってるわよ」


 さらに周りを見る。


 ゆい。


 小さな角の悪魔っ子。


 すず。


 猫耳としっぽ。


 りん。


 うさ耳のバニー衣装。


 あずさ。


 黒い魔女服。


 かなり賑やかだ。


「ハロウィンですから」


 しずくが言う。


「たまにはこういうのもいいでしょう?」


 テーブルを見る。


 ピザ。


 唐揚げ。


 サラダ。


 ジュース。


「豪華」


 ゆいがピザを取る。


「いただきます!」


 すずは唐揚げ。


「おいしい!」


 あやめも食べる。


「……」


「美味しい」


 みんなでわいわい食べる。


 そのあと。


 ケーキ。


 ハロウィンの飾り付き。


「かわいい」


 切り分けて食べる。


 甘い。


 美味しい。


 しずくが言った。


「ハロウィンパーティー成功ね」


 あやめは頷いた。


 少し不思議で。


 でも。


 とても楽しい夜だった。

 

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