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57.体育祭

 ある日の夕方。


 学校から帰ると、先生が言っていたことを思い出した。


「体育祭」


 次の土曜日らしい。


「……」


 あやめは机に突っ伏した。


「面倒!」


 でも。


 学校行事。


 出ないわけにはいかない。


「仕方ないですね」


 あやめは少し考える。


 出る競技。


 100メートル走。


「短くてよかった」


 長距離だったら大変だ。


 そしてもう一つ。


 お昼。


 体育祭の日は給食が出ない。


「お弁当」


 持っていこうかな。


 そんなことを考えていた時。


 ピンポーン。


 呼び鈴が鳴った。


「はーい」


 ドアを開ける。


 しずくさんだった。


「あやめちゃん」


「はい」


 しずくさんが少し楽しそうに言う。


「土曜日に体育祭なんですって?」


「はい」


「見に行っていい?」


 あやめは少し驚いた。


「来てくれるんですか?」


 しずくさんは頷く。


「ええ」


 あやめは笑った。


「いいですよー」


「九時半くらいから始まります」


「九時半ね」


 しずくさんが続ける。


「あやめちゃんは何に出るの?」


「百メートル走ですね」


「あら」


 しずくさんが少し嬉しそうに言う。


「そうなんだ」


「応援するわね」


 あやめは少し照れた。


「ありがとうございます」


 体育祭。


 少しだけ。


 楽しみになった。

 

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