53.ピーマンペペロンチーノ
今日から二学期。
「……」
今日は昼まで。
学校へ行く。
始業式。
参加。
終了。
そして帰宅。
「……」
「お腹すきました」
でも。
ご飯を作るのは。
ちょっと面倒。
「なので」
「昼はパスタです」
最近。
お米高い。
まあ。
「私の主食は」
「麦ご飯ですけど!」
今日はパスタ。
メニュー。
ペペロンチーノ。
……の予定だった。
でも。
ある。
まだある。
冷蔵庫。
袋。
山。
ピーマン。
「……」
「まだあるんだよ」
「ピーマン……」
仕方ない。
「ルッコラのペペロンチーノ」
「アレンジします」
「ピーマンのペペロンチーノ」
スパゲッティ。
百五十グラム。
お湯。
一・五リットル。
塩。
大さじ一。
ゆでる。
ベーコン。
二枚。
五ミリ幅。
にんにく。
みじん切り。
赤唐辛子。
輪切り。
フライパン。
オリーブオイル。
にんにく。
唐辛子。
ベーコン。
ジュウ。
香り。
出る。
そこへ。
ゆでたパスタ。
そして。
ピーマンのおひたし。
ルッコラの代わり。
しょうゆ。
少し。
混ぜる。
「完成」
皿に盛る。
ぱく。
「……」
「美味しい」
にんにく。
ベーコン。
オリーブオイル。
ピーマン。
思ったより。
合う。
「……」
「でも」
あやめは箸を止めた。
「ピーマン」
「なんて」
「この世から」
「なくなれば」
「いいのに」
そう思いながら。
あやめは黙って。
パスタを食べ続けた。




