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49.まだまだ柔軟

 ある日の夕方。


 あやめはストレッチをしていた。


 ぐーっと前屈。


「……」


 手。


 ぺた。


 床に着く。


 でも。


 まだ余裕はある。


「そういえば……」


 あやめは少し考えた。


「これ」


「もう必要無いといえば」


「必要無いんですけど」


 横でゆいさんもストレッチしている。


 開脚。


「ん?」


 あやめは続ける。


「せっかくだし」


「もっとスムーズに」


「ぺたん」


「ってなるところまで」


「行きたいですよね」


 ゆいさん。


 少し考える。


「そうだねー」


「そこまでいけたら」


「気持ちよさそう」


 その横。


 すずさん。


 開脚しながら。


「うぐぐぐ」


「私も」


「もう少し行きたいかな」


 あやめは頷いた。


「だったら」


「キリのいいところで」


「しずくさんの時まで」


「続けましょう」


 一瞬。


 沈黙。


 ゆいさん。


 ニヤリ。


「ということは……」


 すずさん。


 ニヤリ。


「りんさんと」


「あずささんも……」


 あやめは頷いた。


「そういうことです」


 三人。


 立ち上がる。


「行きましょう」


 数分後。


 りんさんの部屋。


 コンコン。


 ドアが開く。


「どうしたの?」


 りんさん。


 不思議そう。


 その後ろ。


 あずささん。


「何?」


 あやめは笑顔で言った。


「いいから」


「いいから」


「こっちへどうぞ」


 りんさんとあずささん。


「?????」


 そして。


 数分後。


 フェアリーハイツの庭。


 マット。


 ストレッチ開始。


 ぐーっ。


 開脚。


 りんさん。


「……」


 あずささん。


「……」


 少しして。


「うぐぐぐぐ……!」


「のびる……!」


 さらに。


「いだだだだ!」


「待って!」


「これ痛い!」


 ゆいさん。


 楽しそう。


 すずさん。


 笑っている。


 あやめは真面目に言う。


「柔軟は大事です」


 りんさん。


「それは分かるけど……」


 あずささん。


「急すぎる……!」


 あやめは言った。


「大丈夫です」


「すぐ慣れます」


 その瞬間。


「ぎゃああああああああ!!」


 フェアリーハイツの庭に。


 今日も。


 ストレッチの悲鳴が響いていた。

 

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