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38.将来のこと
ある日の夜。
私は机に向かってぼんやりしていた。
宿題は終わっている。
特にやることもない。
だから、少しだけ考えていた。
将来のこと。
今は中学生。
新聞配達のバイトをして、
家事をして、
普通に生活している。
でも。
このままずっとというわけにはいかない。
大学に行くのも、
短大に行くのも、
お金がいる。
高校は授業料が免除らしいから、
たぶん行くことは出来ると思う。
アルバイトも出来るし、
なんとかなるかもしれない。
私は少し考えた。
料理。
私は料理が嫌いではない。
むしろ好きな方だと思う。
節約料理とか、
作るのは楽しい。
「そっち方面でもいいかな」
でも本格的にやるなら、
専門学校になる。
調理師専門学校。
最短一年で資格が取れるらしい。
基礎からちゃんと学べる。
ただし。
費用が高い。
だいたい百四十万から百九十万くらい。
「高いな」
私は天井を見た。
でも。
目標があった方がいい。
私は小さく頷いた。
「高校卒業までに」
「二百万円」
それを目標にしよう。
もし短大に行くなら、
そのお金もいる。
もし貯まらなかったら。
そのまま就職するのもありだ。
私はノートに書いた。
目標。
貯金。
二百万円。
私はペンを置いた。
「よし」
とりあえず、
明日も新聞配達だ。




