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36.夏祭り

 今日は一学期の終わり。


 終業式の日だ。


 午前中で学校は終わり。


 私はフェアリーハイツへ戻ってきた。


 すると。


「あやめちゃーん!」


 声をかけてきたのはゆいさんとすずさん。


「今日、夏祭りなんだって」


 すずさんが言う。


「一緒に露店回らない?」


 ゆいさんも頷く。


「たまには遊ぼうよ」


 私は少し考える。


 夏祭り。


 たまには羽目を外すのもいいかもしれない。


「行きます!」


 そう答えた瞬間。


「あらあら」


 後ろから声がした。


 振り向くとしずくさん。


「あやめちゃん」


「ちょっとこっち来て」


「え?」


 腕を引かれてしずくさんの部屋へ。


「はい」


 出てきたのは浴衣。


「着せてあげる」


 数分後。


 私は鏡の前に立っていた。


 浴衣姿。


「……」


 しずくさんが満足そうに言う。


「あらかわいい」


「似合ってる」


 私は少し照れる。


「本当ですか?」


 しずくさんが頷く。


「今日は花火があるから」


「絶対こっちの方がいいわよ」


 そして夜。


 神社の境内。


 夏祭りは大賑わいだった。


 露店が並んでいる。


 私はりんごアメを買った。


 赤くて大きい。


「甘い」


 次はたこ焼き。


 一口食べる。


「……」


「粉っぽい」


 でも。


 こういうのもお祭りの味だ。


 ゆいさんも何か食べている。


「焼きそば」


 すずさんはかき氷。


「頭キーン!」


 三人で露店を回る。


 人も多い。


 にぎやかだ。


 そして。


 花火の時間。


 私たちは神社の人混みを少し外れた場所へ移動した。


 夜空。


 ドーン。


 花火が上がる。


 ぱっと大きく開いた。


 赤。


 青。


 金。


 すごく綺麗だった。


 三人で空を見上げる。


 しばらく、誰も話さなかった。


 夏の夜の花火は、


 とても綺麗だった。

 

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