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32.妖精の体

 柔軟特訓は今日も続いている。


 場所はすずさんの部屋。


 床には三人。


 開脚。


 ぐーっと体を倒す。


「ぐぬぬぬぬ……」


 すずさんの声だ。


「もうちょっとです」


 私は言う。


「む、むり……!」


 その隣で、ゆいさんも前屈している。


「あががが……」


 なかなかいい声が出ている。


 そんな中、私はふと疑問に思った。


「そういえば」


 二人に聞いてみる。


「皆さんって、一応、妖精さんなんですよね?」


 すずさんが前屈したまま答える。


「そうよ」


「ぐぬぬぬぬ……」


「元々は人型タイプの妖精の姿なの」


「でも今は変化して、人になってるわね」


 ゆいさんも続ける。


「能力的には……」


「あがが……」


「見た目通り、人と変わらないわよ」


 私は少し驚いた。


「そうなんですか?」


 すずさんが体を起こす。


「妖精の姿にもなれるけど」


「こっちの世界だと」


「コスパ的に人の姿のほうが楽なの」


 そう言いながら、また体を倒す。


「ぐぬぬぬぬ!」


 ゆいさんも言う。


「魔力の消費とか色々あるのよ」


「うぐぐぐ……」


 説明としては、もっともらしい。


 でも。


 二人ともストレッチしながらなので、


 ぐぬぬぬ。


 あがが。


 変な声が間に挟まっている。


 まったく締まらない。


 私は納得した。


「なるほど」


「じゃあ」


「ストレッチは大事ですね」


 二人同時に言った。


「そうね」


「ぐぬぬぬぬ!」

 

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