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28.期末試験

 そうこうしているうちに、また試験の時期がやってきた。


 中学生は試験多すぎない?


 今回の試験は、1学期期末。


 五教科に加えて、実技教科まである。


 音楽。


 美術。


 保健体育。


 技術家庭。


 私は思った。


「実技教科って何?」


「それ社会に出て何か役に立つの?」


 もちろん、そんなことを言いながらも、試験勉強はする。


 なぜなら――


 私は努力型だからだ。


 


 とはいえ。


 私は一つ、大きな弱点がある。


 音楽。


 そして美術。


 この二つは壊滅的にダメだ。


 それが私。


 あやめちゃんなのだ。


 


 それでも私は頑張った。


 新聞配達。


 学校。


 家事。


 試験勉強。


 睡眠。


 このサイクルを毎日回す。


 


 ちなみに、うちにはテレビが無い。


 だから集中して勉強は出来る。


 ……出来るはずだ。


 ただ問題が一つある。


 私の集中力が続かない。


 


 それでも何とか試験当日を迎えた。


 


 問題を見て思う。


「……まあまあいけそう」


 


 そして結果発表。


 


 結果表を見る。


 


 総合順位。


 学年二十五位。


 


「おお」


 思わず声が出た。


 


 音楽と美術が壊滅しているのに、この順位なら十分だ。


 私は頷いた。


「よく頑張った」


 


 フェアリーハイツに戻ると、しずくさんが聞いてきた。


「どうだった?」


 


 私は結果表を見せる。


「二十五位でした」


 


 しずくさんが嬉しそうに言う。


「すごいじゃない!」


「頑張ったわね」


 


 私は少し照れる。


「まあ、そこそこです」


 


 しずくさんは結果表を見ていた。


 そして。


 


 少しだけ微妙な顔をした。


 


「……あやめちゃん」


「はい?」


 


「美術と音楽、ダメなんだ……」


 


 私は言った。


「壊滅です」


 


 しずくさんは、なんとも言えない顔をしていた。


 

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