27.バーベキュー
ある日。
買い物から帰ると、庭でしずくさんが何か準備をしていた。
「おかえり、あやめちゃん」
「ただいまです」
しずくさんは振り向いて言った。
「次の土曜日、雨が降ってなかったら庭でバーベキューするから」
「お昼は用意しなくてもいいわよ」
私は目を丸くした。
「バーベキューですか!」
「ええ」
しずくさんは楽しそうに笑う。
「みんなでやりましょう」
私は頷いた。
「楽しみです!」
そして土曜日。
朝。
私はカーテンを開けた。
「晴れた!」
見事な快晴だった。
昼前。
庭にはコンロが置かれ、炭の準備がされていた。
しずくさんが炭を組みながら説明している。
「着火剤を下に置いて、炭はこうやって組むの」
「空気の通り道を作ると火が付きやすいのよ」
すずさんが感心する。
「へぇー!」
りんさんも覗き込む。
「なるほど」
ゆいさんはうちわを持っている。
「火起こし担当やります!」
火が付いた。
パチパチと炭が音を立てる。
しばらくすると、炭が白くなってきた。
「よし、焼きましょう」
しずくさんが言った。
テーブルには食材が並んでいる。
お肉。
かぼちゃ。
トウモロコシ。
ウインナー。
イカ。
あと、野菜。
おにぎり。
ジュウウウ。
肉を焼く音がする。
いい匂いが広がる。
「お肉焼けたよー!」
すずさんが叫ぶ。
「早い!」
ゆいさんがすぐ取る。
「いただきます!」
私はウインナーを焼く。
ころころ転がす。
いい色になってきた。
りんさんはトウモロコシ担当らしい。
「じっくり焼くと甘くなりますね」
あずささんはイカを焼いていた。
「これも美味しそう」
私はお肉を一口食べた。
「美味しい」
外で食べるご飯は、なんだか特別だ。
すずさんが言う。
「バーベキュー最高!」
ゆいさんも頷く。
「やっぱり肉だね!」
しずくさんが笑う。
「まだまだあるわよ」
お肉。
野菜。
ウインナー。
トウモロコシ。
みんなで焼いて、
みんなで食べて、
わいわい騒いで。
とても楽しい昼ごはんだった。




