表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/58

25.新聞配達のメリット

 自他共に認める倹約家な私。


 新聞配達のバイトには、もちろんメリットがある。


 それは――


 朝の広告に挟まるスーパーのチラシが、新聞を取らなくても見られることだ。


 これが大きい。


 とても大きい。


 正直、この美味しさがないと、私の生活は成り立たない。


 配達の途中でチラシを確認するわけにはいかないけど、配達が終わったあとにまとめてチェックできる。


 今日はどこのスーパーが安いのか。


 野菜はどこが特売なのか。


 お肉はどこが安いのか。


 これは、生活に直結する重要情報だ。


 なので、今日もせっせと特売品のチェックは欠かさない。


 テーブルの上にチラシを並べる。


「ふむ」


 まずは駅前スーパー。


 卵。


 十個入り。


 百八十円。


「まあまあ」


 次。


 商店街の八百屋。


 キャベツ。


 一玉。


 百円。


「いい」


 さらに別のスーパー。


 鶏むね肉。


 百グラム。


 四十八円。


「強い」


 私は頷いた。


 これは覚えておく。


 頭の中で買い物ルートを組み立てる。


 どこで何を買うか。


 無駄な移動はしない。


 最短ルートで最大の成果を出す。


「完璧」


 私はチラシを揃えた。


 そして、もう一つの楽しみもある。


 それは――


 スーパーの半額シールだ。


 夕方。


 閉店前。


 総菜や弁当が安くなる。


 ただし。


 時間が問題だ。


 私は小さくつぶやいた。


「半額シール……」


 そして、ため息をつく。


「もっと早い時間に貼ってくれないかな……」


 それが実現すれば、私の生活はさらに豊かになるのに。


 世の中、なかなか思い通りにはいかない。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
生活優先、質素倹約、特売好きの魔法少女。キャラが立ってて面白いです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ