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22.中間試験の結果

 新聞配達。


 家事。


 試験勉強。


 そんな毎日を繰り返して、ついに中間試験当日になった。


 頑張って勉強した甲斐もあって、試験自体は思ったより出来たと思う。


 そして数日後。


 結果発表の日。


「風見さん、どうだった?」


 同級生が声をかけてきた。


「たぶん、そこそこいいと思う」


 そう答えると、その子は笑った。


「そっかー。風見さん、頑張ってるもんね」


「まあね」


 私は苦笑いする。


 やることは多いけど、やるしかない。


 先生が結果表を配り始めた。


 順番に呼ばれていく。


「風見」


「はい」


 結果表を受け取る。


 席に戻って、紙を見る。


 うちの学校はクラス順位は載っていない。


 書いてあるのは、点数と学年順位だけだ。


 私は数字を確認する。


「……」


 学年順位。


 十八位。


 学年はだいたい三百人くらい。


「まあまあ」


 思わずつぶやいた。


 天才ではない。


 でも、努力すればちゃんと結果は出る。


 私は紙を畳んだ。


「ちゃんと勉強しよう」


 そう思った。


 放課後。


 フェアリーハイツに戻る。


 玄関のところで、しずくさんと会った。


「あら、あやめちゃん」


「おかえり」


「ただいまです」


 しずくさんが少し心配そうに聞いてきた。


「どうだった?」


 私は鞄から結果表を出した。


「結構よかったです」


「十八位でした」


 紙を見せる。


 しずくさんは少し驚いた顔をした。


「まあ」


 それから、にこっと笑った。


「よかったわね」


「頑張ったものね」


 そう言って、軽く頭を撫でてくれた。


 私は少し照れた。


「まあ、そこそこです」


 でも。


 ちゃんと褒めてもらえるのは、やっぱり嬉しい。


 私は結果表をもう一度見た。


 十八位。


 悪くない。


 私は小さく頷いた。


「次も頑張ろう」


 

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