表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
曖昧な記憶の、その隣で  作者: はる乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/32

第八話 白い記憶

眩しい光が、

ゆっくりと視界に広がる。


消毒液の匂い。


規則正しく響く電子音。


「……ん……。」


重たいまぶたを開くと、

真っ白な天井が目に飛び込んできた。


「未来!」


聞き慣れた声に顔を向ける。


そこには、

安堵した表情の真二が立っていた。


少し後ろには、

腕を組んだ彬。


そして、

心配そうに見つめる美香の姿があった。


「よかった……。」


真二は安心したように微笑む。


「本当に心配したんだ。」


未来は三人の顔を見回し、

少し不思議そうに首を傾げた。


眩しい光が、

ゆっくりと視界に広がる。


消毒液の匂い。


規則正しく響く電子音。


「……ん……。」


重たいまぶたを開くと、

真っ白な天井が目に飛び込んできた。


「未来!」


聞き慣れた声に顔を向ける。


そこには、

安堵した表情の真二が立っていた。


少し後ろには、

腕を組んだ彬。


そして、

心配そうに見つめる美香の姿があった。


「よかった……。」


真二は安心したように微笑む。


「本当に心配したんだ。」


未来は三人の顔を見回し、

少し不思議そうに首を傾げた。


「……真二先輩?」


その一言で、

病室の空気が止まる。


真二の笑顔が消えた。


「え……?」


未来は困ったように笑う。


「どうしたんですか?」


「そんな顔をして。」


真二は恐る恐る尋ねる。


「未来……俺のこと、分かるよな?」


「もちろんです。」


未来は微笑んだ。


「大学の先輩ですよね。」


「起業したいって夢を話してくれたの、覚えてます。」


真二は言葉を失う。


医師が未来へ質問を続ける。


「では、こちらのお二人は?」


未来はまず彬を見る。


「黒沼先輩です。」


「真二先輩と同じ大学の先輩で、いつも二人一緒でした。」


彬は黙ったまま、

未来を見つめている。


「こちらの女性は?」


未来は美香を見て、

少しだけ安心したように笑った。


「美香ちゃんでしょ?」


「あんまり話した事は無かったけど、

高校の同級生です。」


美香の表情が曇る。


「……うん。」


未来は首を傾げた。


「え?どうしたの?」


「そんな泣きそうな顔して。」


美香は何も答えられない。


真二も彬も、

黙ったままだった。



そして医師が口を開き未来に向き直ると。


「未来さん。」


「大学は卒業しましたか?」


「はい。」


「卒業してからは、何をしていましたか?」


未来は少し考え込む。


「えっと……。」


「就職活動して……。」


そこから先が出てこない。


「……あれ?」


「思い出せない。」


「私、どこの会社に就職したんだっけ……。」


未来の表情から笑顔が消える。


新しい展開に入っていくので、フォローもイイねをして貰えると励みになりますので宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ