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曖昧な記憶の、その隣で  作者: はる乃


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第四話 シンデレラみたいな

そして、親睦会当日。


未来が任された追加資料は、

通常業務と並行して進めなければならず、

作業は思うように進まなかった。


次から次へと舞い込む仕事。


気付けば時計は、

親睦会の開始時刻を目前にしていた。


この一週間、

真二ともほとんど顔を合わせられていない。


社長である真二は、

提携先との打ち合わせや準備に追われていた。


未来もまた、

美香から「お願い」と頼まれた仕事や、

他部署から回ってきた急ぎの案件を断れず、

気付けば自分のことはすべて後回しになっていた。


ドレスを買いに行く時間もない。


美容院を予約する余裕もない。


もちろん、

化粧道具も家に置いたままだ。


時計を見る。


「……まずい。」


未来はデスクの引き出しを閉める。


「このままスーツで行くしかないか……。」


鏡代わりに窓ガラスへ目を向ける。


徹夜続きで少しやつれた顔。


まとめただけの髪。


仕事帰りそのままのスーツ。


「……もう少し、ちゃんとして来たかったな。」


小さく笑って、

未来は資料を抱えたまま会場へ向かった。

いよいよ、会場へ。


物語も、いよいよ動き出していきます!

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