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曖昧な記憶の、その隣で  作者: はる乃


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第二十四話 不穏な空気

未来がお風呂から出る。


髪をタオルで拭きながらリビングへ来ると、


彬がソファで電話をしている。


相手は真二だった。


「……ああ。」


「今、風呂から出たところだ。」


未来は思わず足を止める。


彬はスマホを耳に当てたまま頷く。


「未来、真二が少し話したいって。」


「はい。」


未来は嬉しそうに電話を受け取る。


「もしもし、真二先輩。」


『未来、大丈夫か?』


「はい!」


「黒沼先輩がすごく良くしてくれてます。」


『……そうか。』


少しだけ間が空く。


『何か困ってないか?』


未来は笑った。


「先輩に良くして貰ってます」


「ご飯まで作ってくれたんですよ。」


その一言で、


電話の向こうが静かになる。


『……料理?彬が?』


「はい。」


「とっても美味しかったです。」


『そうか……。』


少しぎこちない声。


未来は気付かない。


「じゃあ、黒沼先輩に代わりますね。」?


『……ああ。』


未来がスマホを差し出す。


その瞬間。


『彬。』


真二の声が少し低くなる。


『悪いんだけど、少し離れた場所で話せるか?』


彬は一瞬だけ未来を見る。


「……分かった。」


未来は不思議そうに首を傾げた。


「何か大事な話ですか?」


「仕事の話だ。」


そう言って、彬は玄関へ向かう。


未来は素直に頷く。


「じゃあ、待ってますね。」


その笑顔を見て、彬の胸が少し痛んだ。


――待っている相手は、本当は俺じゃない。


そう分かっているはずなのに。



真二が、図々しいですよね。


美香も未来もと!

彬に、どんな事を言うのでしょうか?

続きが気になる方はフォローして貰えると嬉しいです。

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