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基地

※ 5/28 内容を変更しました。


6月から土日2話投稿します。

時間は9時と12時です。

 俺は今、自衛隊のヘリの乗っている。

 一緒に来たのは香奈だけだ。


 最初は一人で行こうと思ったんだが、香奈が心配だから行くと頑なに同行をお願いしてきた。

 まぁ一人ぐらいなら良いだろうと連れて行くことにしたが、何故かオシャレをしてヘリに乗った。


 良く分かならないが、ウキウキしているようだしツッコミを入れないでおこう。


 今の俺たちではマンパワーが足りない。

 とにかく人が欲しい。


 戦えない無駄な者は要らない。

 必要なのは戦える意思のある人だけだ。


 俺の力にも限界がいつかくるし、個の力などたかが知れている。

 とりあえず方針は『命大事に日本の平和を取り戻そう』だ。


 凄く空気が悪いが、それは俺達に関係がないので上空からの景色を楽しむ。

 宴会で酒を飲み過ぎたのが悪い。


 まぁ見える景色は家が壊されていたり、車が追突して放置してあったり、火事の後だったりと散々だったが、こうやって見ると改めて世界が変わってしまったのだと実感するな。


 世界が変わってもう14日、2週間が経過した。

 家の中で閉じこもっている人たちは限界だろうな。

 食べ物は尽きて、外には化け物。


 早く動かないと戦力が減ってしまう。


 そんなことを考えながら40分ほどで基地に到着した。

 周囲を囲んでいるフェンスがグシャグシャになっている。


 何とかバリケードを作っているが、規模を縮小して需要拠点のみ以外は放棄してある。


「香奈。この基地に何人いるんだ?」

「……1278人。ペットが34匹。私が本気を出せば10分はかからない」

「本気は出すなよ」

「分かった」


 結構な人数がいるんだな。


「100人ぐらいは少し強そう。隊長さんより弱いけど」

「う~ん。戦力にならんな、それは」

「あ、あの。そこまで分かるのですか?」


 隊長さんが声をかけてきた。

 二日酔いで顔色は悪いが。


「香奈のスキルだ」

「空間把握。便利」


 会話が終わる。

 凄く空気が悪い。


 あぁこんな時にあのポンコツがいたらな。

 ……いや、余計なことをするから要らないな。


 そんなこんなで基地に着陸した。


 彼らの案内で部屋に通され待機。

 30分ほど待たされて上官がやってきた。


「初めまして。ここを指揮している矢部と申します」

「初めまして。ここから少し離れた学校を拠点にモンスターと戦っている者達のリーダーをしている黒井沢といいます。こっちは香奈。私のボディーガードだと思ってください」

「香奈です。よろしく」


 武器も持たない香奈を少し怪しく思ったのか、表情が曇ったがすぐに表情を戻した。


「我らと交渉をしたと聞いたのですが、具体的に聞かせて頂いてもよろしいですか?」

「もちろんです。私たちの今後の方針が決まって動きだそうとしたのですが問題に直面しまして」

「武器の調達ですか?」


 なるほど。

 自衛隊に相談するってことは日本で出回ることがない銃や戦車などの提供をして欲しいと思われるのか。


「いえ、武器ではないのです」

「武器ではない?」

「えぇ。拠点では生産職の職業を持つ者達が武器や防具、薬などを生産しています」

「そんなバカな!?」


 立ち上がって驚いている。

 いや、少し怒りが混じっているのか?


 何でだろうか。

 民間人がそんなことをするなんて法律が許さないとでも思ってるのか?

 笑えない話だ。


「どうかしましたか?」

「あの化け物を倒せる武器を作ると言うことは銃刀法違反です。薬など薬事法違反です。即刻止めるべきでだ!」

「止めてどうするのですか?」


 こういう考えは理解できないわけではないが、納得できない。

 もう、昔の日本は無いのだ。


 これからは戦わなければ死が待ってるだけなのに、何でそれが理解できなんだ。


「法律違反だと言っているんです! あなたはそれが理解できないのですか!」

「論点はそこではない。戦うのをやめて、あの化け物を放置するんですか?」

「そうです! 立てこもって防衛に徹するのです」

「話にならない」


 香奈が話に割り込んだ。

 俺も言おうと思っていたことだが、高校生の女子に言われて顔が真っ赤になるほど怒りを露わにしている。

 ダメだな、この人。


 今を見ていない。

 過去の幻想に囚われて考えを放棄している。


「子供が大人になんでことを言うんだ!」

「こんな世界になってもそんな小さなことで怒れるなって平和な頭してるね。机の書類だけ見てないで、外に行って現実を見てきたら?」

「お前のような礼儀を知らないガキが知ったふうな言葉を口にするな! 外がどうなってるかなど知っているわ!」

「知っててそんな平和な頭とか、無能な人がトップに立つと部下が苦労をする。今すぐ辞めたら?」


 うっわ。

 俺なら心が折れる。


「このガキが!」


 あ、怒りに任せてオッサンが香奈に拳を振り上げた。


「べ~!」


 あ~あ。

 話し合いをしたかったんだけどな。


 振り上げた拳は香奈目掛けて振り下ろされた。


 まぁ俺が止めるんだけどね。


「グギャ~!」


 ボキッ!

 そんな音がした。


「助けてくれてありがとう。カッコよかった」

「あ~はいはい。余裕で避けれたけでしょうけどね」


 掴んだ拍子に力を入れ過ぎてグシャリと潰してしまった。

 わざとではない。


 本当にわざとでじゃない。

 重要だから3回言うけど、わざとじゃないんだよ。


 ざまぁみろとは思ってるけどね。




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