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最強の存在


※ 5/28 内容を変更しました。

 校庭に銃声が木霊する。


 あいつ、無事かな?

 スキルで近くに呼ぶことも出来たけど、あえて攻撃された。


 これで先に手を出したのは彼らだ。


 銃声が止むと、そこには鎧を着たデュラハンが立っていた。

 まぁアレじゃ死なんか。


「何するんですか! 嫁入り前の身体に傷が着いたらどうしてくれるんです!」


 傷一つついてないらしい。

 バケモンかよ、あいつ。


「化け物が!」

「え? 可愛い? 照れますね///」


 お前の耳は飾りなのか?

 何一つ合ってないぞ。


「俺が攻める! お前らは銃で牽制を続けろ!」

「「「はい!」」


 隊長さんが前に出た。


 意外だな。

 部下に任せて自分は逃げると思っていた。


 責任感はあるのか?


 ナイフを持った隊長さんはデュラハンに肉薄する。

 デュラハンはというと頭を定位置に直していた。


 がら空きの胴にナイフを突き立てる。


「グハッ!?」


 だが、隊長さんはぶっ飛んだ。


「デュラハンさんの物理反射って破るの難しいんですよね」

「私も難しかった」


 俺の後ろで翔と香奈が声を漏らす。

 もはや観戦モードだ。


「俺でも勝てないのにあの人に勝てる可能性ってあるんですかね?」

「無理じゃない? 私の本気の一撃を指先で挟んで止めていた」


 あぁ、秘儀・刃叉身取り(はさみどり)(ただの物理)だったか?


 俺が助けない理由の一つにあいつが俺の仲間で一番強いからだ。

 おそらくあいつがその気になれば俺のスキルの呪縛を破って俺を殺すことも可能だろう。


 ほんの少しだけ痛い目に合えばいいとは思っていたが、無理だったようだ。


「銃弾の跳弾も計算して弾いてますね」

「何でもありか、あいつは」


 それから隊長さんが沈むまで時間はかからなかった。


 というか数回誤射で隊長さんに向かった銃弾をデュラハンが弾いて守っていたほどだ。


「それまでだ、デュラハン。よくやった」

「あ、はい。……で、彼らは何なんですか?」


 知らないで戦っていたのか。


「あ~……。帰るか」

「説明してくださいよ~!」


 めんどくさくなった。


「翔。隊長さんを保健室に運べ」

「は~い」


 襟首を持って引きずって行く。


「香奈は彼らを俺の部屋に連れて行ってくれ。一応は客人扱いだ」

「分かった。任せて」


 これで良いかな?


「ちょ、ちょっと待ってください!」


 この声は女性か?


「何だ」

「あの化け物は何なのですか?」

「え? 可愛い? 照れますね///」


 そう言って照れている。

 だから一文字も合ってないっての。


「ただのポンコツデュラハンだ。俺の仲間だからお前たちを攻撃することはない」

「初めまして~。ポンコツです~」


 てへぺろしてないでさっさと行けよ。


「いろいろと聞きたいこともあるでしょうが、一旦お互いに落ち着きましょう。飲み物をお出ししますよ」


 こうしてやっと話し合いが出来る。


 彼らを学校の中に案内する。


 場所は俺専用の教室だ。


 一応武器から手を外したが警戒を緩めず、いつどこから攻撃されても反撃可能な態勢をしているのが分かる。


 素直に後に付いて来てくれるが声をかけずに部屋に到着した。

 彼らは緊張し過ぎている。


「おかけください」

「ど、どうも」

「まずは自己紹介と行きましょう。私は黒井沢 正義です。ここのリーダーをしています」


 俺の部屋は建築士の方々によって改造されており、ただの教室ではなく立派な部屋となっている。

 少々派手な気がするが、かなり気に入っている。


「どうぞ、紅茶です」


 セバスチャンが給仕をしてくれている。

 執事がいる事に驚きが隠せないらしい。


 部屋の中には自衛隊の方が5人とこちら側は香奈とデュラハン、セバスチャンだ。

 

 パイプ椅子だが全員分に行き渡るようにしているが自衛隊の数人は立ったままだ。

 まぁデュラハンもいるし警戒を解くのは難しいか。


 翔には隊長さんが目覚めた時に取り押さえる係だ。

 あの隊長さんは目を覚ましたら暴れると思うので彼が適任だろう。


「わ、私は副隊長の渡辺 瑞貴です。隊長が申し訳ございませんでした」

「いえ、それを含めての話し合いですから」


 彼らには違和感があった。

 レベルがあるってことはモンスターと戦ったと言うことだ。


 デュラハンと戦った動きを見たが不慣れって感じはしなかった。

 だというのに……。


「お聞きしますが、職業を取得しない理由を聞いても?」

「なぜそれを!?」


 職業について知っている。


「スマホが無いのですか?」


 俺が知っている理由は話さずに質問をする。


「……取られました。あの化け物が現れて民間人救出に赴こうと上官に意見を言ったのですか、我らに下った命令は国の議員の救出だったのです」

「命令を破って没収と?」

「はい」


 その上官ってのは馬鹿じゃないのか?

 こんな世界になってさえ命令に縛られるとは情けない。


「話題を変えましょう。日本情勢はどうなってますか?」

「壊滅と言えます。最新の機器は使い物にならないのでモースル信号を各基地に送っていますが、反応がある基地は少ないです」


 最悪と言えば最悪だが想像以上に最悪ではなかったか。


「打開策を検討しているのですか?」

「それが……」


 なるほど。

 何も決まってないのか。


「あなたたちが来た理由は?」

「救援だ」


 ドアが開いて隊長さんと翔が姿を現した。


「先ほどは失礼た」


 先ほどの高圧的な感じが無くなっていた。


「いえいえ。どうぞ」

「失礼する」


 隊長さんは少し疲れた顔をしている。

 負けたのが悔しかったのか?


「はっきり申しますが、我々に救援は不要です」

「だろうな」


 少し笑って答える隊長さん。


「ではお互いに協力を致しませんか? 自衛隊と手を組めば……」

「止せ、渡辺」

「ですが!」

「彼らは今、蟻の魔物と戦争をしている。我らとは意識が違うんだ」

「ば、バカな!?」


 翔がいろいろ話したのだろうな。


 チラッと翔の顔を見るとニヤッとした。

 にやけ顔がムカつくから話がまとまらなかったらあいつの責任にしよう。


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