周り始める
あらすじ・題名を変更しました。
旧題「数こそ力なり!! おかしくなった世界の魔物使い」
皆様のおかげで日間ランキングに名前を飾ることが出来ました。
本当にありがとうございます!!
ポイントが倍になっていた時はバグかな? と思ったので、何度か再読み込みを押しましたがポイントは変わりませんでしたw
感謝の意味とランキングに乗った記念で本日は2話投稿いたします。
2話目は18時から公開予定ですのでよろしくお願いします!!
あっちこっちで生産しても効率が悪いと思うので、防具を中心に製作に取り掛かった。
問題になったのは材料だ。
だが、これはすぐに解決した。
外に放置してある蟻の死体を使うのだ。
蟻はパーツのオンパレードで防具や武器に持ってこいの利用価値が高いモンスターだった。
工程としては中身と甲殻を分ける。
最初の数匹は目を背けていたが、数十匹と数をこなす内に馴れてきたのか、上手く効率的に出来るようになっていた。
中身にも利用価値があるのでそのまま錬金術師に渡す。
材料はたくさんあるので失敗を恐れずにガンガンやってくれと伝えてある。
甲殻は加工職人が付与をする。
防具に耐えられる付与や武器に耐えられる付与をするのだ。
そのままではただの殻だが、魔力などを付与することで頑丈でしなやかな素材に変身する。
そして素材となった蟻の甲殻は武器職人と防具職人の手に渡る。
そこで問題が出た。
鍛冶をする場所がないのだ。
なければ作れば良いじゃない!
と言うことで体育館のすぐ隣に建築士による突貫工事をして工房を作った。
建築関係の仕事をしていた人がいたので簡素ではあるが作れた。
まぁゴブリンメイジの土魔法がメインだったから俺たちは何もしていないだけどね。
その中で武器と防具を製造する。
トンカチやハンマーは持っていたので支給し、それらを使って武器や防具専用の道具を作った。
それだけで俺が渡した道具を使い潰した。
まぁ良いけどね。
ここまで約2時間。
後、1時間で防具を作る。
俺は見守る事しかできないが、汗を流しながら本格的な鍛冶が始まった。
これまで鍛冶をしていなかった彼らが鍛冶を出来るのはスキルのおかげだ。
スキルが教えてくれるのだ。
何をどうすれば良いのかが感覚的に分かる。
俺の魔物使いも同様だった。
20分後、一組の防具が完成した。
それまで失敗が続き、試行錯誤を繰り返してやっとできた防具だ。
「で、出来ました!」
汗を垂らしながら俺に渡して来た。
手に取ってみる。
想像以上に軽い。
これなら動きを阻害しないだろう。
鑑定をする。
【アントプレートアーマー】一式
《部類》 防具
《ランク》 C
《品質》 D
《耐久性》 C
《効果》
・アント系の攻撃に対してダメージを軽減する。
俺は作った者たちの顔を一人ひとり見て素直な感想を言葉にした。
「良くやった」
ワッと歓声が漏れる。
中心的に動いていた人物は涙を流している。
だが、俺たちには時間がない。
「感動しているところ申し訳ないが、時間がない。量産に向けて動いてくれ」
「「「はい!」」」
防具一式はヘルム(頭)、ブレストプレート(胴)、ロウアーカノン(下腕部)、ガントレット(手首)、キュレット(臀部)、キュイッス(大腿部)、グリーブ(脛)、ソールレット(足)と8つある。
それぞれの部位を二人~三人で制作している。
1式の製造時間は約10分だ。
1パーティが4~6人で構成されているから1時間で1~2パーティー分の防具しか製造出来ない。
あくまでも失敗なくやった場合だから実際はもっと時間がかかるだろうし、魔力や体力が尽きるだろう。
それを考慮するのなら全員に配るのは無理だ。
「防具を渡すのは選別が必要だな」
防具の目途は立った。
他のところはどうだろうか。
ひとまず武器職人のところに行ってみる。
隣なんだけどね。
「どうだ?」
「それが……」
職人が目を移す先を見ると煤の山があった。
「失敗か」
「はい」
悔しそうに下を向く。
「何が足りなんだ?」
経験か、知識か、材料か。
成功するまでやればいい。
「感覚的に材料が足りないような気がします」
「何が足りなんだ?」
「それが生命の欠片というモノでして訳の分からない代物です」
生命の欠片?
あれ? どっかで見たような?
あ、魔石だ!
「これじゃないか?」
そう言って魔石を出す。
「これは蟻の体内から出てきた石ですよね? それが生命の欠片なのですか?」
「俺も良く分からんが、ダメもとで使ってみろ」
「分かりました」
蟻から出てきた魔石を置いてその場を去る。
上手くいくと良いがな。
「次は錬金術師か」
これも隣だ。
「どうだ。何か進展があったか?」
室内は実験場のようになっている。
学校の備品を持ち込んでいるところを見ると拠点を学校にしてよかったと思える。
「いくつか作ることは出来ましたが、試してません」
実験もなく自分たちで試す訳にもいかないだろう。
「試作したモノを見せてもらっても良いか?」
「えぇ。こちらになります」
全部で5種類。
鑑定で見ていく。
【毒薬】
《部類》ポーション
《ランク》C
《品質》 C
《効果時間》 C
《効果》
・摂取すると時間経過と共にダメージを負う。
【麻痺薬】
《部類》 ポーション
《ランク》 C
《品質》 C
《効果時間》C
《効果》
・摂取すると時間経過と共に麻痺が全身を襲う。
【酸毒】
《部類》 ポーション
《ランク》 C
《品質》 C
《効果時間》C
《効果》
・付着した部位が溶ける。
【回復薬】
《部類》 ポーション
《ランク》 C
《品質》 C
《効果時間》C
《効果》
・負ったダメージを回復する。
【魔力強壮】
《部類》 ポーション
《ランク》 C
《品質》 C
《効果時間》C
《効果》
・摂取すると時間経過と共に魔力を回復する。
全部が効果を発揮するポーションだ。
マジかよ。
「蟻が複数の毒を持っていましたのでそれを集めたのが1~3です。効果は毒と麻痺と酸です」
「蟻は捨てる部位がないな」
「全くです」
こいつ優秀なんじゃないか?
「4と5は回復アイテムです。一応、HPとMPのポーションを作ろうとしたのですがMPポーションは飲んでも即効性はなく、HPポーションに比べて回復率も低いですね」
こんな短時間でここまでの成果を出せるなんて純粋に凄いな。
「毒も使えるが、生産するのは回復ポーションだ。増産スピードは?」
「今の設備では1時間でHPポーションが30、MPポーションが15ですね」
「より増やすためにはどうすれば良いんだ?」
「単純に人手不足です。スキルが必要ない部分にかなりの負担があるのでそれが解消すれば倍以上の生産が出せます。設備的には今のままで問題は無いでしょう」
頭の回転が早いな。
俺の質問に瞬時に答えてる。
「暇な人員をこっちに回す。可能な限り増産を頼む」
「分かりました」
俺は外で暇な者たちを呼んで錬金術の部屋に送った。
やっと周り始めたな。
後は休みと休憩を考えなくてはな。
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