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最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第一章 魔法学校
26/30

第26話 決めろ、B3の死闘

毎日20時投稿じゃ。

なんか作者も頑張っているようじゃぞ?  byラリス

残り31分。

時間は刻一刻と迫る。

俺はエレベーターでフロアを降りた。


落星(フォールン)アジト B3〜


音が鳴り、エレベーターの扉が開く。

開いた扉からフロアに足を踏み入れた時、


   パシッ


目の前から飛んできた物体を右手で弾く。

床に転がった物体を見るとーー


クレナイ「シャウザー...?」


シャウザーの頭。

白目で口が空いたまま舌が伸びている。

床に転がったそれを見て、背筋が冷えた。


間髪入れずに、圧倒的な気配を感じた。


クレナイ「ヴァギャスト!」


ヴァギャスト「よぉクレナイ!」


真っ黒で紫色のラインが入った鎧を身につけ、背中にも同じような雰囲気の大剣が装備されていた。

身長180cm。鍛えられた体つきに、顔の傷は百戦錬磨を彷彿とさせる。

シルバーの髪色で、髪を後ろで結んでいる。


予想より早いヴァギャストの登場。

しかし、それはメリットでもある。

残り30分弱をヴァギャストに使えるということだ。


ヴァギャスト「そのゴミ気にしてたら...」


   ドン!


ヴァギャスト「勝てないぜ!」


ヴァギャストは大剣を取り出し床に突き刺した。

そこを中心に衝撃波が広がる。

舞った砂埃は、クレナイを襲う。


俺は目の前で手を交差し、降りかかる砂埃から目を守る。


視界は砂埃に覆われ何も見えない。

その中で動くひとつの影。


   カキン!


ヴァギャストは距離を詰め、大剣で俺を切り落とそうとしていた。

武器を創る余裕がなかったため、【重撃(ヘビービート)】による武器の破壊を試みた。

しかしーー


クレナイ「硬い...!?」


ヴァギャストは大剣の腹の部分で受け止める。

腹の部分に強い衝撃を与えれば、普通刃は折れる。


ヴァギャスト「そっちこそ、普通ならその拳が砕ける強度なんだがな。」


クレナイ「いい武器だな。」


俺はまだ魔力を込め続けている。

それも、さっきよりも強く。


振動が大剣を超え、ヴァギャストの腕に伝わる。


ヴァギャスト「【反震剣(ガードカウンター)】!!」


重撃(ヘビービート)】の衝撃がヴァギャストの大剣から放出され、俺の体を軽々と吹き飛ばした。


壁に激突する前に【彗星翼(ペガサス)】を発動、大きな翼をクッションにしてダメージを無効化する。


立ち上がった俺の右手には一本の青白い刀。


彗星の翼刀(ペガサスアーク)

 素 材:【彗星翼(ペガサス)】の翼

 能 力:一度の斬撃を魔力量に応じて3〜10回に増幅させる。

 魔力倍率×5


ヴァギャスト「それが〔創造神(クリエイター)〕か?面白いじゃねぇか。」


なぜ〔創造神(クリエイター)〕を知っている!?

ミスラニトかアルトのどっちかが言ったのか?


クレナイ「どうやって知ったかはどうでもいい。ただ、俺のスキルのことを知っているならば手加減はいらない。」


今まで、俺は〔創造神(クリエイター)〕の使用頻度を控え、スキルがバレないように対策していた。


バレているなら、手加減の必要は全くないのだ。


ヴァギャストはさっきまで両手で持っていた大剣を、片手で軽々と持ち、壁に追い込まれている俺に向かって攻撃を仕掛ける。


ヴァギャスト「手加減なんていらねぇ、本気でこい!【旋風裂(ブレスカッター)】!」


ヴァギャストは大剣を頭の上でプロペラのように回転させる。

その大剣により風が強く吹き荒れ、砂埃だけでなく小石までも巻き上がった。

その砂埃にヴァギャストの姿が消える。


クレナイ「受け止めてやる、【神聖防護(ホーリーベスト)】!」


ヴァギャスト「いくぞ!」


ヴァギャストは大剣を回転させたまま投げる。

砂埃から飛び出た大剣は俺に向かって飛んでくるが、そこまで早くはない。

しかし、厄介なのは、不定期に飛んでくる斬撃だった。


俺は【神聖防護(ホーリーベスト)】で全ての斬撃を捌く。


神聖防護(ホーリーベスト)

 彗星の翼刀(ベガサスアーク)の刀身を相手に向けることで、【彗星翼(ペガサス)】の翼で

 自身の周囲を防御する。

 翼に触れたものは全て自動で切り落とされる。

 翼の耐久力は込めた魔力量に依存する。


ヴァギャストの投げた大剣もやがて、【神聖防護(ホーリーベスト)】に到達する。

しかし、この攻撃は予想不可能だった。


   スパン!

   グサ!


クレナイ「は...?」


俺の理解が追いつかない。

神聖防護(ホーリーベスト)】の反撃が空を切り、俺の右腕は空中へ飛び上がる。

大剣はそのまま飛び続け、壁に突き刺さって止まった。


ヴァギャスト「いいねぇその顔、それでこそ倒し甲斐がある。やっぱそう来なくちゃなぁ!」


ヴァギャストは1人で熱くなる。


クレナイ「狂ってんのか?」


俺は落ち着いて切り口に手を当てる。

右半身が緑に光り、右手が完全に再生する。


あまりの激戦続きで気づいていなかったが、腕輪の数字が変わっていたことに気づく。


“50%”


ここにきた時は30%。

そういえば、アストラの傷が思ったより浅かったな。

そのちょっと前か。

どちらにせよ好都合、今なら勝てる!


ヴァギャスト「その言葉、お前に返すぜ。腕切り落とされて立ち続けるとは、人間辞めてるじゃねぇか。」


クレナイ「それはどうも、悪いが俺は“最強(かいぶつ)”になるんで...」


壁に刺さった大剣は一切動かない。

ヴァギャストも取りに来る気配が無い。


切り落とされた右腕から彗星の翼刀(ペガサスアーク)を回収し、ヴァギャストの目の前に移動する。


ヴァギャスト「(速い!それにこの実力、シャウザーが負けるわけだ。)」


使える魔力が増え、相手の心を読む余裕ができる。

ヴァギャストは丸腰、狙うなら今だ。

警戒が薄く一番防御が甘いのはーー


クレナイ「【速裂(スピーダーショット)】!!」


鎧の隙間、膝の関節だ。

しかしーー


ヴァギャスト「後ろがガラ空きだぜ?!」


後ろから聞こえる音。

風を切り裂くような音だ。


後ろからする気配、回転しながら俺に向かって飛んでくる大剣。

しかも、さっきとは比べ物にならない速度。


ヴァギャスト「集中しすぎだ、周りをよく見ろよ!」


ヴァギャストは足を蹴り上げる。

姿勢を低くしていたせいで、その蹴りは運悪く顎にヒットする。


俺は体ごと空中へ飛び上がった。

一瞬見えたのは、右手を上げるヴァギャストの姿だった。

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