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最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第一章 魔法学校
24/30

第24話 逃げ場のない戦場

まじで関係ないですが...

第一志望の高校に受かりました!

少し気が楽になったので、さらにいい小説になるように努力していきます!           by霧島 零夜

相手はどう見ても魔術師。

そして、このフロアは狭く、細長い。


リーセル「今の私の心情は、まさに混沌(カオス)。2人の仲間を失った悲しみと、期待外れだったという怒り、そして君に対する憎しみ。」


クレナイ「元といえば、お前らが俺の仲間を攫ったのが悪い。」


リーセル「なるほど...じゃあ、仲間のためなら他人(ひと)の仲間を殺してもいいと。」


耳を傾けたら負け。

こいつの話術は、この勝負の勝敗に関わるほどの力がある。


クレナイ「お前たち、落成(フォールン)はどうなんだ?勝手に人を攫うとか、それでもギルドとして胸を張って言い切れるか?」


リーセル「私は、与えられた使命を全うしているだけです。使命のためなら、いくら人間の道を外れても構いません。与えられた使命は、必ず誰かが遂行しなければなりませんからね。」


クレナイ「なら、お前を殺すことに異論はないな...【氷結火炎(インフェルノゼロ)】!」


右手から放たれた青い炎は、このフロアいっぱいに広がり、リーセルを襲う。


リーセル「いい魔法をお持ちですね。しかし...【吸収壁(マジックシェル)】。」


リーセルを囲うように、半透明で黄緑色の結界がドームを作る。


部屋の温度は低下。

壁や床は凍てつき、天井からは霜が降ってくる。

しかしーー


クレナイ「さすが魔術師、魔法への対策が厚いな...」


リーセル「そうです。私への魔法攻撃は全く意味をなさない。この結界に触れれば、全ての魔法は魔力に分解され、私の力となる!」


リーセルは無傷。

リーセルの張った結界の内部と、結界の周辺は一切凍てついてなかった。赤いカーペットに茶色い洒落た柄の壁、さらには天井までもがその姿に変わりがない。


そんな中で、脳内に伝わった変化。

リーセルの体が一回り大きくなっている。

違和感すら感じないほど微量だったが、気配の変化で気づけた。


解析(かいせき)〕はまだ終わっていない。

でも、大体の能力は掴めた。

憶測でしかないが、吸収した魔力が高度な身体強化を行う。といった感じだろうか。


腰に装備していた月燐(ムーマス)を逆手持ちし、リーセルとの距離を詰める。


リーセルは、杖で床を軽く叩く。


リーセル「【猛火球(フレアボール)】!」


杖の頭の部分にはまっている透明の水晶玉の色が、赤くなる。

その水晶玉からは、魔法陣が俺に向かって浮かび上がる。

そこから、視界いっぱいに広がる火の玉が放出される。


クレナイ「これぐらいなら...」


   ボンッ!


月燐(ムーマス)を火の玉に差し込み、能力を発動した。

火の玉は小さく爆発し消える。


しかしーー


リーセル「【猛火球(フレアボール)】は1つじゃない。死にますよ。」


さっきの火の玉よりも格段に小さい。半径10cmの火の玉が、俺の視界に映る。


一旦下がるーー

いや、魔術師相手に距離を取るのは悪手。


   ボカン!!


即座の判断でスライディングを決め、火の玉の下をくぐった。

火の玉はそのまま直進し爆発。


リーセル「それは判断ミスですよ?では、そろそろ見せましょうか...」


俺は気にせずに距離を詰める。

しかし、すぐに俺は足止めをくらうこととなる。


ーーリーセルの“固有スキル”によって。


リーセルまであと4歩のところで、その一歩が床についたと同時に、足元には紫色の魔法陣が浮かび上がっていた。


クレナイ「くそっ!」


魔法陣の光と一緒に、足が床から浮いた感覚に襲われ、

次の瞬間ーー


   ズドン!!


俺は、大の字で天井に張り付いた。

それも、秒速300mで。


背中が天井から離れない。

いや、下からものすごい力で押されているようだ。


体が潰されるような感覚に、声が喉の奥で詰まる。


リーセル「これが私の固有スキル、〔局面魔術(マジックフィールド)〕です。一定の範囲内であれば、魔力消費や詠唱、時差(ラグ)無しに罠を仕掛けることができる。」


俺は、リーセルを睨みつけることしかできない。

動こうと力を入れると、余計に強く体が押される。


リーセル「その罠は、【重力逆転(リバーサー)】。重力の向きを逆転。それだけでなく、私のできる範囲でしかありませんが、重力の強さを少し大きくしています。」


まだ〔創造神(クリエイター)〕は、重力対策が不可能。

効果時間が終わるのを待つか、


ーーここから倒すか。


リーセル「本来はこれで死ぬ算段でしたが、どちらにせよ動けないのなら及第点。安心してください。1時間、たっぷりと使って、潰してあげましょう。」


ふざけてるのか?残り時間は1時間ほどだ。

これだと間に合わない!


俺の手札で残る選択肢は、


幻創龍(アストラ)〕だった。


俺は〔幻創龍(アストラ)〕の召喚先を背後から変更し、

俺の周囲半径3m以内なら自由にできるようにする。


よって、


リーセル「召喚(サモン)!?スキルが読めない...」


壁や天井を壊しながら現れ、リーセルを簡単に覆いつくす影。

幻創龍(アストラ)〕に、リーセルは驚きを隠せない。


このフロアの全容が見える。

ここも、さっきと同じ立体駐車場のようなところだった。


重力逆転(リバーサー)】の魔法陣も破壊され、俺は自由の身となる。


リーセル「死ね、【死の響歌(デスカッション)】!」


リーセルの杖から、4つの青く光る骸骨の頭が現れた。

カタカタと音を響かせ青く燃えながら、〔幻創龍(アストラ)〕に襲いかかる。


幻創龍(アストラ)〕は、その全てを受け止めたが、俺の身体に異変が生じる。


激しい頭痛に目眩。

世界が反転したような異変が、脳を侵蝕する。


でも、別にこれぐらいなら勝てる。

リーセルはまだ気づいてない。というか、気づくはずがない。

俺は


ーー無詠唱で魔法が使える。


幻創龍(アストラ)〕に、【重爪撃(ヘビービート)】を指示する。

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