表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第一章 魔法学校
PR
21/31

第21話 VSラグズ

これからは20時投稿に切り替わります。

17時に戻して欲しいという意見が多ければ戻します。

頑張ります。応援よろしく!   by霧島 零夜

ラグズ「疲れてんじゃねぇのか?!」


落星(フォールン)アジトに入ってすぐ、ラグズの襲撃に遭う。


アジト内に攫われた2人がいる可能性があるため、派手な魔法は使えない上に、そこで待っているであろうヴァギャストに勝つには、力を温存しなければならない。


よって、防戦一方の殴り合いとなっている。


静かにぶつかり合う力、ラグズはまだ魔法を使っていない。だが、おかげで〔鑑定(かんてい)〕を強化した新スキル、〔解析(かいせき)〕により固有スキルが分かった。


奴の固有スキルは、

暴拳(オーバーパワー)

魔法を使えないが、腕に魔力を込めた際の強化幅が通常の10倍となる。


そのため、先ほど拾った槍は早々に破壊された。

しかも、素手で。


ラグズ「グハッ...」


俺の狙いすました蹴りが、相手の顎にヒット。

ラグズの手が止まる。


クレナイ「反撃開始だ!」


俺はラグズの胴に正拳突きを当てる。

がしかしーー


ラグズ「俺に拳で勝てるわけないじゃないか!」


終わったと思っていた解析が、まだ続いていたことに気づく。


奴は、

相手の腕に込められた魔力を無効化できる。


ラグズ「オラオラオラァ!!」


再び防戦一方の殴り合いとなる。


だが、さっきの蹴り、込めた魔力は1%にも満たないほど微弱。それでも怯んだ。


あたりどころが悪いのもあっただろうが、あの怯み方からして、明らかなダメージを負っていただろう。

それは、ラグズの顎に大きなアザがついていて、内出血していることが動かぬ証拠だ。


ヴァギャストのくれた制限時間は残り1:55:37と表示されている。この先どれだけ長いか分からない。

早く決着をつける。こんなところで時間を使っている場合じゃない。


俺は少しだけ右足を浮かせ、地面を静かに踏む動作をする。


クレナイ「【草縛(リーフロック)】!」


俺の足元から草が生え、エントランス一帯を緑色に染め上げる。


地面や壁から伸びたツルは、ラグズの手足を完全に拘束した。


クレナイ「終わりだな。」


ラグズ「フッ、」


渾身の回し蹴りが炸裂する。

込めた魔力は2%。これなら奴は即死する。


完璧に頭部を捉えた蹴りにより、ラグズはエントランスの壁が壊れる勢いで吹き飛び、そのまま背中から血を流す。

指だけがピクリと動く。


クレナイ「あと1時間53分、間に合う!」


俺は、地下に繋がる階段に向かって走り出す。

アルトの魔力が見えたからだ。

あいつが俺に魔力で位置を教えている。だから迷うことはない。


クレナイ「待ってろ...」


   ズドオオン!!


クレナイ「思ったよりしぶといな、」


ラグズ「大将を舐めてもらっちゃ困るぜぇ?!」


いつの間にか俺の背後にいたラグズは、俺の頭部に向かって拳を振り下ろしていた。


間一髪でその気配に気づき避けられたものの、その一撃で床に亀裂、砂埃が舞い視界を奪われる。


ラグズ「オラァ!」


クレナイ「見えなくても、気配が丸わかりだよ?」


あの修行と一緒だ。

見えない状況下で、攻撃を避ける。


にしても、ラグズも見えていないのに、一撃一撃が全て俺を捉えている。

気配が分かる。いや、それはないな。

勘が恐ろしいほどいいのだろうか。


やがて砂埃が止む。

傷だらけのラグズと目が合った。


クレナイ「なんでだ。なんでその傷で動ける?」


ラグズ「落星(フォールン)だぞ?さっきも言ったように、大将を舐めないほうがいいぜ!」


ラグズ「ヴァギャスト様に辿り着く前に、お前は確実に死ぬ!」


ラグズは息ひとつ上がってないが、明らかな疲労が伝わってくる。多分限界なんだろう。


クレナイ「【重撃(ヘビービート)】!」


動きが鈍くなったラグズに、一撃を決める。


しかし、その一撃は不発。

当たる前にラグズは床に倒れ込んだ。


クレナイ「もしかしたら、このレベル以上がいるのか...」


想像するだけで背筋が凍る。

でも、俺は救うって決めた。俺のために戦ってくれる仲間だ。もし、救えなかったらもう学校には戻れないだろう。

戻りたくもない。


いろんな思いを胸にしながら、階段を下っていく。


落星(フォールン)アジト B1〜


地下一階は、全面がコンクリートで、立体駐車場のようだ。アルトの魔力を辿ると、そこには人影があった。

でも、アルトではない。座りながら花びらを一枚一枚ととり、下を見て俯く小柄な女性だ。


女性の足元には花びらが積もっている。

まるで、何度も繰り返したように。


クレナイ「悪いがここで眠っていてくれ。」


俺は、〔即発瞬転(クイックドライブ)〕で女性の背後まで移動する。そこで気づいた。大きな過ちにーー


???「...好き...嫌い...やっぱ、嫌い!」


女性の影が大きく広がり、そこから這い上がる異形の魔物。鬼に近い雰囲気で、2mの巨体に大きな口と牙。1.5mはある金棒を軽々と担ぎ、2本の角はギラリと光る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ