表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第一章 魔法学校
16/30

第16話 始動“新 星”

毎日17時投稿。

私も、クレナイ君も、がんばってるよ。  byミスラニト


俺は...?                byアルト

〜翌日〜


薄暗い部屋の中で、ラリスの目が光る。

その眼光は、昨日よりも鋭かった。


ラリス「お主らは今日から、特設ギルド“新星(ニュースターズ)”じゃ!」


間髪入れずに、 ミスラニトの甘い声が耳元で響く。


ミスラニト「コソコソ...(ラリス先生ってさ、ネーミングセンスないよね。)」


クレナイ「コソコソ...(そうだな。)」


そういえば、俺の二つ名を考えたのもラリスだった。


ラリス「なんじゃ、ノリが悪いな。もっとシャキっとせい!」


アルトが頭を押さえながら体を起こす。


アルト「え?ここどこだよ!」


今日も俺らは普段通り、夢幻の社(ムゲンノヤシロ)に来ていた。いざ修行を始めようとしたら、ラリスが、「旧校舎に忘れ物をとりに行ってくる」と言い、いなくなった。


ラリス「どうじゃ、嬉しいじゃろ?我からの些細なサプライズじゃ!」


クレナイ「だとしても、こいつらを気絶させる必要なんて、なかったんじゃないか?」


〜時は少し前に遡る〜


アルト「遅えな、ラリス。」


ラリスは、自分が戻るまで待つように指示を出していた。

少ししてーー


ミスラニト「来たよ。」


ベンチを創り、仮眠していた俺は、甘い声によって目が覚める。


クレナイ「なんだその服?」


ラリスは、薄茶色のポンチョに身を包み、不審な笑みを浮かべていた。


俺が声を出したのとほぼ同時ーー


   パチンッ!


ラリスが指を鳴らす。


俺の横では、2人が倒れていた。


ラリス「...効かぬか。」


ミスラニトや、アルトが倒れるなか、俺は普通に立っていた。


クレナイ「〔創造神(クリエイター)〕で、気絶しにくいようにしているからか?」


俺の腕輪は、20%と表示されている。


ラリス「そうじゃった、万が一に備えて、制限を20%にしておるんじゃったな。」


ラリスは、木の杖を取り出し、俺らの目の前の地面に向ける。


クレナイ「転送魔法か、どこ行くんだ?」


ラリスを含む全員の足元に、水色の魔法陣が現れていた。


ラリス「秘密、じゃ。」


〜そして今に至る〜


ラリス「その服をやる。それは、このギルドの制服となる。今すぐ着るのじゃ。」


俺らの目の前に、いつの間にか、ラリスと同じポンチョが置かれていた。


ミスラニト「ここで着替えるの...?」


ラリスを除くと唯一の女子の、ミスラニトは困惑する。


ラリス「とにかく、もう時間がない。学校の制服の上から羽織れ。今日からギルドとして、任務(クエスト)をこなしてもらうからな。」


ミスラニト「じゃあこの倉庫?に最初の任務(クエスト)が?」


ラリス「勘がいいのじゃな。」


クレナイ「てか、この倉庫って...」


俺の話を、焦るようにラリスが遮る。


ラリス「我は外で待つ、頑張るのじゃ。」


行ってしまった。


アルト「クレナイ、分かることがあるなら共有してくれ。」



倉庫の空気は淀んでいる。

壁や地面には、所々焼き焦げた跡があり、それも、とても細い跡だった。たまたまついたものではない、誰かがここで戦ったのだろう。


クレナイ「この倉庫は多分...」


???「今日もいい収穫ですね...」


クレナイ「物陰に隠れろ、くるぞ。」


   ガラガラ!


勢いよくシャッターが開く。


入ってきたのは、4人の黒服の男たち。

1人だけ格が違う。ボスだろうか?

ボスと思わしき人物の手には、大きな麻袋がーー


ボス「今日の娘も、生きがいいなぁ。」


やっぱりだ。ここ最近、続発しているという、少女を狙った誘拐犯だ。


3人のしたっぱが、倉庫の奥の部屋を開け、ボスが麻袋を、その中へ投げ込んだ。

同時に、俺はここでの任務(クエスト)を確信する。

そう、そこで目にしたのはーー


   ガサガサ、


ボス「ん?おい、お前たち、部屋の扉と倉庫のシャッターを閉めろ!」


したっぱたち「「「はい、ボス!」」」


物音が鳴ったのは、ミスラニトのほう。影でよく見えないが、ミスラニトの目は、恐怖だけに染まっていた。


ミスラニトも見てしまったのだろう、こいつらがやっていることーー


ボス「みっけ...」


俺の背後に恐ろしく重い気配があった。


アルト「(なにやってるんだあいつは...)」


俺はやむを得ず、両手を上げて立ち上がる。


クレナイ「悪い。先ほどシャッターが開いていて、雨宿りに使わせてもらった。今から出ていくからシャッターを開けてくれないか?」


したっぱ「どうしますか、ボス?」


ボス「ダメだ。お前がここに入ってきてしまった以上、タダでは返さない。」


クレナイ「何万だ。何十万でもいいぞ。」


ボスの悪意ある笑みが、俺に降り注ぐ。


ボス「当然、お前の命だ。【咆吼拳(ドーン・ナックル)】!」


   ドン!!


俺の目の前に、ボスの腕が映り込む。


腕輪?やっぱこいつ、“*偽魔犯(シェイプ)”だな。

*偽魔犯(シェイプ)・・・魔力を取り扱う資格の、偽物を持ち、魔力を不正利用する犯罪者。


クレナイ「俺も、タダではやられないさ。」


ボス「なに!?」


俺は、片手で受け止める。


アルト「よし!制圧完了!」


俺とボスが一悶着しているうちに、したっぱたちは、アルトによって、ロープで縛り上げられていた。


ボス「お前ら、何者だ!」


クレナイ「ギルド“新星(ニュースターズ)”、お前らの悪行を終わらせにきた。」


ボス「だが、お前らはここで死ぬんだ。なにも守れずに...」


ボスが口笛を吹く。

それに合わせて、倉庫の2階から、鈍い物音とーー


アルト「本命お出ましか...」


天井が崩れ落ちる音と共に、黒い脚が降りてきた。

長く黒い8本の足、赤く輝く4つの目。

大型の蜘蛛系魔物は威嚇するように叫ぶ。


ボス「こいつは、闇市場で手に入れた魔物だ!ランクにして、“S-2(エス-ツー)”!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ