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最強冒険者の旅に、終わりなき___  作者: 霧島 零夜
第一章 魔法学校
11/30

第11話 魔物と最強 前編

毎日17時投稿です。

見てくれるだけで嬉しいです。   by霧島 零夜(作者)

実況「ついに終盤戦!勝ち抜いた猛者たちの熱い試合を見逃すな!」


ここで異変が、


実況「おい!お前たち!盛り上がりが足りてねぇぞォ!」


ラリス「すまない、急用じゃ。少し席を空ける。」


なんだ?

今までの盛り上がりを、一切感じさせない。

ラリスまでいなくなった。

これも、あいつが関係しているのか?


そんな中で、モニターに対戦カードが映る。


実況「準決勝、第一試合は?」


実況「特待生!『本物の最強(ほんもののかいぶつ)』、クレナイィィ!!」


俺は、背中に刀を背負った状態で入場する。


観客C「クレナイなら勝てるんじゃないか?」


観客D「ていうか、なんかちょっとだけ冷えた?」


観客たちに段々と熱気が帰ってくるが、一部の観客は体の冷えに気づいた。


観客たち「「「ク レ ナ イ ! ク レ ナ イ !」」」


最初の時が嘘みたいだ。今じゃほとんどの観客がクレナイに惹かれている。


実況「どの試合でも、クレナイの技術は凄かった!とにかく、凄かった!」


実況「対するは、1年生!『竜の勇者(ドラゴニア)』、アルトォォ!!」


観客A「クレナイ負けるなぁ!」


観客たち「「「ク レ ナ イ ! ク レ ナ イ !」」」


アルトの応援をするものは誰もいない。


実況「全試合、完封勝利の実力者!クレナイ相手にどう戦うのか?!」


アルト「なんで中3のお前が特待生で、高1の俺が、雑魚たちと同じクラスなんだよ!」


クレナイ「悪いが、俺に言われてもどうにもできない。」


実況「おいおい、お互いにいつ手を出すかわからないぞォ!早くゴングよ、鳴ってくれェ!」


アルト「俺が勝ったら、特待生の座を俺に譲れ!」


クレナイ「だから、そういうのも俺じゃなくて、先生たちに言えよ。そもそも俺は負けないし、」


アルト「くそが、生意気なんだよ!」


言い争いが激化する中でーー


実況「鳴ったァ!!!」


観客たちは静かに見守る。そこには、身知れた1人の女性。その女性と目が合う。


  ピピッ!!


“20%”


ラリスのGOサイン。

ーーと同時に、アルトの魔力が一気に放出される。その魔力は、アルトの後方、上空に溜まり、まるで竜のような形を成す。


いや、実態のある竜だ。


アルト「これは、お前のために温存してた俺の本気だ。」


アルト「俺の固有スキル〔幻想竜(エイドラ)〕の100%解放、完全顕現だ!」


竜の雄叫びで観客席が震える。


クレナイ「こいよ。」


俺は〔創造神(クリエイター)〕を発動。

スキルとして、

炎、水、雷、岩、風の五大属性の攻撃軽減を創る。


そこで、アルトは魔力の塊に気づく。


アルト「発動させねぇ!」


アルトは、背後の竜の口から生成された、大剣を手に取る。


俺は〔鑑定(かんてい)〕で、大剣の情報を読み取る。


竜牙の大剣(りゅうがのたいけん)

 武器種:大剣

 素 材:炎竜の牙

 能 力:この大剣でついた傷は、燃え上がる。」


アルト「【炎撃舞陣(カグラ)】!!」


アルトは飛び上がり、クレナイを上から斬り下ろす。


   ボン!


爆発するような音が響くなか、上がる煙の中に、人影はなかった。


実況「クレナイが、〔速発瞬転(クイックドライブ)〕を使ったァ!」


アルト「なに!?」


アルトは驚きを隠せない。なぜなら、〔速発瞬転(クイックドライブ)〕は、リピードの固有スキルだからだ。


実況「クレナイの固有スキルが、全くわかりません!他人の固有スキルや技を、次から次へと使っているぞォ!」


俺はすぐに、アルトの背中目掛けて、無詠唱で【氷結火炎(インフェルノ・ゼロ)】を放つ。


実況「無詠唱で魔法!?もう、なにがあっても驚かなくなってきたァ!」


無詠唱で放つ分、威力は足りない。

だから、今までは火炎放射のような攻撃だったものを、槍状にし、一点集中させる。


ーーがしかし、


クレナイ「そんな簡単にはやられないか、」


実況「消えた!炎の矢が消えたァ?!」


アルト「竜を舐めすぎだ。伝説の生き物だぞ?」


俺の魔法は、アルトの背後にいる竜に、一口で喰われた。


クレナイ「別に舐めてねぇよ。」


クレナイ「これはまだ試しただけだ。その反応速度から、竜自体には、意思無し。そして、魔法を吸収して、自身の魔力にしたり、蓄えたりはできない。そうだろう?」


アルト「それはどうかな?」


アルトの目線が少しズレた。図星だな。

ラリスより表情に出ている。


アルトが構えて突っ込んでくる。

それに合わせて、また〔速発瞬転(クイックドライブ)〕を発動。


アルト「バレバレだ!」


アルトは振り向き、大剣を一振り。攻撃は、

ーー不発。


クレナイ「バレてるのは、そっちじゃないか?」


俺は頭を狙って蹴る。


   ドン!


鈍い音が響く。


当たったのは当たったのだが、竜に防がれた。


アルト「(なんでだ?〔速発瞬転(クイックドライブ)〕の使い方が限定的すぎる。)」


バレたな。


アルト「その〔速発瞬転(クイックドライブ)〕、偽物だな。」


そう、俺の創った〔速発瞬転(クイックドライブ)〕は、瞬間移動だが、移動先を、相手の背後に固定している。

ーーただし、

その分コストが浮き、このスキルのデメリットを完全に無くした。


まだ、デメリット無しについては、バレていない。

このまま使い続ける。


クレナイ「【重撃(ヘビービート)】!!」


アルトは刀で受け止めようとするが、


   バキ!!


竜牙の大剣(りゅうがのたいけん)の刃が真っ二つどころか、粉々に砕けた。


すかさず追撃をするが、


アルト「【竜圧(クラッシュ)】!」


アルトの竜が目の前に現れる。


   ドカン!


竜の咆哮に合わせ、また爆発する。


俺は避けきれず、場外まで飛ばされる。

砂埃が追いつかない速さで。

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