↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄狩り 〜最初の獲物を狩った日、世界は俺を敵にした〜  作者: Toi
第4章 七賢者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
103/143

4-35 育成者

第四章


七賢者編


第三十五話


──ドォォン!!


神殿全体が揺れる。


遠くの壁が崩れ、一人の男が吹き飛ばされた。


「……バルド!」


巨大な盾を抱えたまま、バルドが血を吐いて倒れる。


全身は傷だらけ。


盾には無数の亀裂が走っていた。


それでも。


立ち上がる。


その前には、一人の老人。


白い髪。


穏やかな笑顔。


戦場とは思えないほど優しい目。


老人は静かに拍手を送った。


「素晴らしい。」


「そこまで盾を使いこなせるとは。」


バルドは盾を構え直す。


「……誰だ。」


老人は少しだけ首を傾げる。


「忘れているか。」


寂しそうに笑った。


「当然だな。」


「記憶は消してある。」


セレスの表情も変わる。


「記憶……?」


老人はゆっくりバルドへ歩く。


「七歳。」


「お前は私へ言った。」


『誰も失いたくない。』


『強くなりたい。』


「だから私は。」


そっと盾へ触れる。


「この力を与えた。」


バルドの瞳が揺れる。


「……何を言ってる。」


老人はセレスを見る。


「光。」


次にバルドを見る。


「盾。」


静かに笑う。


「炎も。」


「重力も。」


「幻も。」


「全部。」


少しだけ目を細めた。


「私が授けた能力だ。」


神殿の空気が凍る。


老人は穏やかな笑顔のまま名乗った。


「七賢者。」


「育成者。」


「さて。」


優しく笑う。


「私の英雄達は。」


「どこまで成長したのだろう。」


その笑顔が。


執行者よりも。


認識者よりも。


セレスには恐ろしく見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。