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第二章:アトラシア編 予告
『僕を助けてくれ』
その一言で、カズヤとアマネが向かった、次なる旅の舞台。
そこは雪が全ての音を吸い込む、白銀の土地――アトラシア。
凍てつく大地、氷に閉ざされた湖。
各所に聳える観測塔。
そして、永遠に降り続ける静寂の雪。
人々は過去を尊び、世界を観測し、記録を守り、歴史と共に生きてきた。
だが今、“時”が崩れ始めている。
街は日を跨ぐたびに姿を変える。
人は違う時を歩み、出来事は存在しなかったことになる。
開けたはずの穴が塞がっている。
昨日あったはずのパン屋が無い。
昨日生まれたはずの子供が、知らない老人になっていた。
「昨日が、変わる」
原因は不明。
だが、確かなのは一つ。
――このままでは、人々の未来そのものが消える。
首都グレイシオン。
変わる昨日が繰り返されるこの都市で、
アトラシアを統べる筆聖・オルフェンは、カズヤとアマネに助けを求めた。
自由な時を生きるか。
守られた未来に閉じ込められるか。
“世界の異物”であるアマネだけが、この謎を解く鍵となる。
深淵を知る者と、深淵に触れる者。
白銀の中で暗躍する者。
世界の真実、その一端に触れてなお、進むことを選ぶふたり。
正しき時を取り戻す為、彼らは雪華に舞う。
残響詩篇
〜 第二章:アトラシア編 白銀に繰り返す昨日 〜
開幕。




