第25話
日曜日の朝、穏やかな陽光が街を包み込む頃──リムジンの車内はいつもより少し賑やかだった。
みおが拳を握り、みんなに宣言した。
「ということで、俺たちはパートナーになりました!」
短髪を揺らし、ニカッと笑った。
りんは微笑んだ。
「さすが、みおだわ……」
ひよりは体をシートに埋め、眼鏡の奥の瞳をぱちくりと瞬かせた。
「はわわわわ……! パ、パートナーって……ゆうくん、そんな……!」
あかりはゆうを睨んだ。
「それはいいんだけど……なんで、私たちまたリムジンに乗ってるわけ!?」
彼はみおとゆいに挟まれ、みおの肩に寄りかかり、ゆいの膝に軽く手を置いた。
瞳を輝かせて答えた。
「夏の涼しくなってきた時期じゃないと行けないので……今日は皆さんと海に行こうと思ったんです!」
あかりの目が驚きに丸くなった。
「海って……水着とか、持ってきてないんだけど!? 急すぎるわよ!」
ラビが収納扉を開き、そこから水着がずらりと現れた。
「当然ですが揃っております。今回はサイズも寸分たがわず……」
ゆいがぱちぱちと手を叩いた。
「あらあら。ラビさん、ゆうくん、ありがとう……楽しみだわ」
みおは目を輝かせ、拳を握った。
「俺、ビキニ着てみたい! ゆうも俺のビキニ見たいよな!」
ゆうは顔を赤らめ、頷いた。
「……はっはい」
あかりがラビを指差した。
「前もそうだけど、何でサイズ知ってんのよ!?」
リムジンは海岸線へ向かった。
夏の終わりのビーチは少し涼しい風が肌を撫で、波音が穏やかに響き、空は澄み渡っていた。
潮の香りが甘く塩辛く鼻をくすぐり、夏の香を残した。
リムジンが停まり、ラビがドアを開けてみんなを降ろした。
「ここはラビラビビーチ──我々月兎人が管理するプライベートビーチですので、存分にお楽しみくださいませ」
海が広大に広がり、エメラルドグリーンの水面が無限に続き、白い泡の波が寄せては返した。
砂浜は細かく足跡を受け止め、ヤシの木が風に揺れ、遠くの桟橋が青空に溶けた。
貸し切り状態の楽園が五人を迎えた。
みおがその光景を見て目を輝かせた。
「すげー!」
砂浜を走り出した。
風を切り、制服のスカートがひらりと舞った。
「海だー! 波、来い来い!」
「あらあら……」
ゆいがゆうに顔を寄せた。
「あとで、日焼け止め塗ってくれるかしら?」
声に甘い響きが混じった。
彼は心拍が速まり、手を胸に当てた。
「は、はい……喜んで!」
あかりはそんな少年を見て突っ込んだ。
「あんた、ずいぶん図太くなったわね……」
りんはゆうの胸に手を当てた。
瞳が彼の鼓動を探った。
「心臓はドキドキしてるわ。でも兎にならないのね……。練習の成果が出ているのかしら」
少年はりんの手に体を震わせ、瞳を細めた。
「僕たち月兎人は、水が近くにあると……意識しない限り早々兎にはならないんです。じゃないと溺れて死んじゃいますから……」
りんは銀髪を耳にかけ、微かに笑った。
「生存本能、という奴か……面白い。海が君を守ってるのね」
ひよりはつま先を砂に埋め、震える声で呟いた。
「海とか……初めて来ました……」
波の音に怯えと興奮が混じった。
ゆうは少女の手を引き、瞳が輝いた。
「じゃあ今日は一緒に楽しみましょう! ひよりさん、僕が守りますよ!」
ひよりの頰がぽっと赤くなった。
みんなで更衣室へ向かい、彼はボクサーショーツの水着を着て出てきた。
体にシンプルな黒のショーツがフィットし、髪が潮風に軽く乱れた。
ラビは少年に日焼け止めを塗り始めた。
「ゆう様、動かないでくださいませ……日焼け止めを塗らせていただきます」
指がゆうの背中を滑り、クリームの白い跡が残った。
彼はくすぐったそうに体をよじった。
「ラビ……ありがとう……」
間もなくみんなが水着姿で出てきた。
あかりは赤いビキニで、ポニーテールがアクセントになり、引き締まった体型が強調された。
腰と健康的な脚が砂浜に映え、軽やかなステップを踏むたび、陽光の下でしなやかな輪郭を鮮やかに浮かび上がらせた。
みおは青いビキニで、筋肉質の腹筋と長い脚が逞しく、短髪が風に跳ね、活発なボディラインがスポーツウーマンらしく輝いた。
引き締まった肩から腰にかけての力強い流れが、砂浜を蹴るたび、全体の張りが弾力豊かに強調された。
ゆいはゆったりしたピンクのビキニで、豊満な曲線が波打ち、栗毛のヘアが肩を覆い、穏やかなシルエットがビーチを染めた。
布地が体に沈み込むように寄り添い、歩くたびに下半身の優美なうねりが柔らかく揺らぎ、砂浜に影を落とすその動きは静かな誘惑を湛えていた。
りんは黒のビキニで、銀髪の外はねがアクセントになり、細身の体型がシャープに引き立ち、長い脚と引き締まったウエストが芸術的なプロポーションを誇った。
細やかな動きのたび、しなやかなラインが微かに波打ち、砂浜の上でその洗練されたシルエットが光を切り取り、まるで彫刻のような優美なバランスを強調した。
そして最後にひよりで、低身長の体に淡い水色のビキニがフィットし、おさげが可愛らしく揺れ、布地を限界まで押し上げる柔らかく魅力的な膨らみの曲線が波のように揺れ、その温かな影を落とす穏やかな谷間の輪郭が少女の動きに合わせてうねり、息を奪うような親密な感触を呼び起こした。
眼鏡の奥の瞳が恥ずかしげに伏せられ、低身長ゆえのプロポーションが圧倒的な存在感を放ち、全体を優雅で誘うようなシルエットで包み込んでいた。
みおがいたずらにゆうに告げる。
「ゆう! ひよりは……とてつもない爆弾を抱えてるぞ!」
笑いに、感嘆が混じった。
ひよりは顔が真っ赤に染まった。
「み、みおさん……!」
ラビは優雅に微笑んだ。
「その方が、ゆう様が喜びますので……」
あかりが少年を睨んだ。
「ゆう、まさか……!」
彼は慌てて手を振り、瞳を泳がせ、叫んだ。
「僕は、何も言ってませんー!」
みんなの笑いが波音に溶けた。




