街の皆んなとの別れ
チベットも一緒に街に行きたいと言うので、2人して外に出る。孤児院は街から外れにあるので、少し歩くが良い散歩になって楽しい。
チベットと話しながら歩いていたら、街の広場についた。ルーク達が噴水の前で遊んでる姿が見える。
「おーい!チベット!シーナ!お前達も遊びに来たのか!こっちこっちーーー!」
ルークは今日も元気だ、元気すぎるくらいに。
「ちょっとルーク!恥ずかしいから大きな声で叫ばないでちょうだい!」
チベットは髪の毛と同じ色になるくらい、頬を真っ赤にして怒っている。私も同じ気持ちなので、ジトっとした目でルークを見つめた。
「いやーー、ごめんごめん。2人を街で久しぶりに見かけたから嬉しくなってさ!悪かったよ。」
チベットはまだ怒ってそうだが、今日はあまり時間が無いので話を進める。
「実は、今日で最後なの。明日この街を出て、シスター見習いとして教会に行く事になったの。せっかくルークや、街の皆んなと仲良くなれたのに寂しいわ。」
「そうだったのか…寂しくなるな。」
皆んな寂しそうな様子だ。
「でも大丈夫よ。見習いだから正式なシスターと違って休みの日には自由に出かけて良いの。だから、はじめは中々休みは取れないかもしれないけれど、遊びにくるわ!」
そう告げると、ルークは嬉しそうに顔を上げた。
「ちょっと待ってろ。」
ルークは一言告げて何処かに走って行った。何か急ぎの用事でもあったのだろうか。
少し皆んなで話しながら待っていると、ルークが手に花を持ってやってきた。
「これ、家で母ちゃんが育てている花。シーナがいなくなる事話したら、花を摘んでもいいって言うから持ってきた。んっ。」
そう言って私に白い小花をくれた。
「いい匂い…。ルークありがとう!」
へへっとルークは鼻の下をこすると、顔をにやけた。
チベットがやるじゃないって、ルークの腰をつつく。
街のみんなも、そのあとは家から、宝物の石や、大切にしていたリボンなどを持ってきてくれて私にくれた。皆んなの気持ちが嬉しかった。
そのあとは少し話したが、夕方の鐘が鳴ったのでお別れを言い孤児院に戻る事に。
皆んな最後まで手を振ってくれていて、
また絶対会いにくると心に誓う。




