表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一匹狼クール系女子がなぜか俺に構ってくる件  作者: たかはし
一年生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/45

40.やっぱり好きな人と、学校でも一緒とか……最高っ

今回はメインヒロイン視点です。

〈神崎燈side〉



どうしよう。今超~っ幸せっ。だって隣に悟が要るんだよっ。しかもこれからも、この状況がずっと続く……もう大満足っ。


 今一限の授業が始まったけど、どうしよう隣に居て集中出来な~いっ。好きな人の隣に居れる事って、こんなに胸が高鳴るんだっ。


 悟はどう思ってるんだろう? さっきの反応的に、なんか私と野呂君が近くに居るのを、あまり良く思って無さそうだったな。面倒臭いとか、思われてなかったら良いな。


 私は隣の好きな人に目を向ける。彼はどうやら、真面目に勉強をしているみたい。私が隣にいるっていうのに、緊張しないなんて……流石ね悟っ!!


 どんな時でも、心を乱さない。徹底してるんだよなぁ……好きだなぁ。ってイケないイケない。授業に集中しなくちゃっ。


――キーンコーンカーンコーン


 授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。やっと終わった~。ホント好きな人が近くに居るのに、色々我慢するとか凄く辛いなぁ。


 でも、今は授業と授業の間の短い休み時間。話し掛けても良い時間。早速話し掛けよう。


「悟……」

「あ、神崎さんコレ」


 話し掛けようとしたら、彼がノートを差し出してくる。これはどういう意味?


「なんか、授業に集中出来てなかったみたいだったから。板書抜けてる部分有ったら困るでしょ?」


 あ、ヤバい。私の悟の好きな気持ちが、ドンドン大きくなっていって、困っちゃう。悟って授業に集中してても、周りちゃんと見てるんだぁ……超好き。


「あ、ありが、とう」


 私はしどろもどろに言いながらも、ノートを受け取り、自分のノートと見比べる。あ、悟の文字ってこんな丸っこいんだぁ……なんか可愛いっ。


「神崎さん」

「どうし……」


 どうしたの? って言おうとしたけど、途中で言葉が止まる。だって、私のおでこに悟の手の平が、来るなんて……聞いてないんだけどっ。


「うん、熱はないな。ぼおーっとしてるから体調悪いのかなって、思ったんだけど」


 どうしよう……。隣の好きな人が、めちゃくちゃ優しいっ。なんか恥ずかしくて、目を瞑りたい。


 あぁでも、ノート渡されたんだから集中しなくちゃ。けど板書し忘れた部分無いんだよなぁ。だから、せっかく渡されたけど意味ないんだよなぁ。返さなきゃ。


「悟、これ返す……ねっ」


 彼に顔を向けてドキッとして、息が止まる。か、顔が近いっ。あ、悟の睫毛って割と長いんだぁ。それは知れて嬉しい。


「神崎さーん。なんか息止まってるけど、大丈夫?」

「……っ。だ、大丈夫っ。大丈夫だからっ」


 悟に言われて、それまで止めていた息を再開させる。危ない危ない。あやうく、幸せすぎて昇天するところだった。


 ホント、悟は無意識にやってるけど。私の事グイグイ攻めてるんだよなぁ。私もう惚れてるから、キュンキュンするしか無いんだけどっ。


「調子悪いんだったら、保健室でも行く?」


 あ、この顔好き。心底心配してるのが、伝わってくる程、眉を下げて……目もいつもより、真剣味帯びてて。心がホクホクする。


「心配してくれてありがとう。でも、大丈夫だから」

「そっか」


 あ、滅多に学校じゃ笑わない悟が、笑ってる。それ自体、超嬉しいけど……ここで笑っちゃダメでしょ。他の人も居るんだよ。注目されるじゃんっ。


「ねぇ、あの影野が笑ってる」

「そうね。いつも、気持ち悪いって思ってたけど。案外」


 あぁほら言わんこっちゃない。これ、後でクラス中に広まりそう……イヤだなぁ。


「悟と神崎さん。楽しそうなのは、大いに結構だけど……大分目立ってんからな」


 控え目に注意してくる野呂君。


「ん? 太一、別に俺は楽しくない。というか普通のやり取りだろ」

「お前等が喋ってんのが大分注目されてんだよ」

「……あー」


 野呂君に言われて、悟がバツの悪い顔をする。心なしか、顔も赤くなってる気がする。ホント、ここまで無意識とか逆に凄いよね。


「太一……時を巻き戻すことは出来ないか?」

「悪いな。ここにはスタンドっていう概念もねえし、タイムマシンとかねえんだよ」


 あ、顔を両手で覆って隠してる。めちゃくちゃ、後悔してる。可愛すぎて、頭撫でたいっ。


「悪い……夏休みでのやり取りが、抜けてねぇな」

「というより、悟。お前が神崎さんの事、仲間として認めたんだろ」

「……っ」


 凄い勢いで、覆ってた手を解いて反論しようと、野呂君を見る悟。でも反論の言葉が浮かばないのか、口をパクパクさせてる。これも可愛いなぁ。


「認めろよ。今反論出来ないのが答えだ」

「そ、その通りだけどさっ」


 あ、子供っぽくなってる。いろんな悟を知れる。隣に席になって良かった~っ。


「そろそろ次の授業だなっ」


 そう言って、机の横に掛けられてる鞄から、次の科目の教科書と、ノートを取り出す。


「あ、もうこんな時間か。二人とも。とにかく、注目されたくないんなら程々にな」


 そう言って、野呂君は正面を向く。私は悟に目を向ける。目は教科書に集中してるけど、頬がプックリと膨らんでる。これ、むくれてる……拗ねてるって事だよね?


「あはっ」

「ん?」


 突然笑い出した私を横目で、悟が訝るように見てくる。あぁもうダメ。


「拗ねてる悟、可愛い~っ」


 私はそう言いながら、膨らんでる頬を人差し指で軽く突く。指に柔らかい感触が伝わる。ヤバい、いつもより柔らかくて、もっと突きたい……でも我慢しなきゃ。


「……っ」


 悟の頬が一気に朱に染まる。ホント何回可愛いって、私に言わせるのよ。


「私も、授業の準備しなきゃっ」


 私は意識を悟から、次の授業に切り替える。


「……はぁー」


 あ、また両手で顔を覆ってる。これ、恥ずかしがってるよね。だって耳真っ赤だもん。


 あ~やっぱり好きな人と、学校でも一緒とか……最高っ。


 私は悟を見て、微笑ましい気持ちになりながら、そう思うのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ