↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼色の恋に。  作者: ひろねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/243

90 チーム分け

強い日差しの下。

砂浜には、にぎやかな声が響いていた。

「いくよー!」

千尋の声と同時に、ボールが高く上がる。

「任せて!」

七海が勢いよく飛び出す。

「え、ちょっ――」

バシッ。

少し不格好ながらも、なんとかレシーブ。

「ナイス七海ちゃん!」

凛が笑いながら声をかける。

「次いくよ!」

ふわりと上がったボールを、愛菜が落ち着いてトスする。

「凛ちゃん!」

「うん!」

凛が軽くジャンプして――

ぽん、と優しく返す。

「うわ、それズルいって!」

千尋が笑いながら走る。

砂を蹴り上げながら、なんとか追いつく。

「まだまだー!」

笑い声が、砂浜に広がっていく。

⸻

一方で。

背もたれを倒したビーチチェア。

小夜と優子は、ゆったりとした時間を過ごしていた。

「……いいわね、ああいうの」

優子がサングラス越しに眺める。

「若いって感じ」

小夜も軽く笑う。

「ですね」

「でも見てるだけでも楽しいです」

「でしょ?」

静かな、余裕のある時間。

⸻

さらにその少し離れた場所。

蒼、太陽、三郎の三人は、砂浜に座りながらその光景を眺めていた。

「……なあ」

三郎がぽつりと呟く。

「この光景、普通に見てレベル高くね?」

「……まあな」

蒼が苦笑する。

太陽も小さく頷く。

「否定はできないな」

「だよな!?」

三郎がテンションを上げる。

「てか誰が一番――」

「やめろ」

「お前だけだ」

蒼と太陽が同時に止める。

「冷たっ!」

三郎が笑う。

⸻

「きゃっ――!」

そのとき。

凛がバランスを崩した。

砂に足を取られて、体がよろける。

「危なっ――」

愛菜がすぐに手を伸ばす。

凛の腕を掴んで、引き寄せる。

「大丈夫?」

「……あ、ありがとう」

少しだけ顔を赤くする凛。

その様子を、蒼は静かに見ていた。

⸻

「ちょっと休憩!」

千尋が声を上げる。

「暑すぎ!」

「賛成ー!」

四人がその場に座り込む。

息を整えながら笑い合う。

そして――

千尋がふと、男子三人の方を見る。

ニヤッと笑う。

「ねえ」

「そこの三人!」

三郎が反応する。

「え、俺ら?」

「そうそう」

千尋は立ち上がり、手を振る。

「見てるだけじゃつまんなくない?」

「混ざりなよ!」

「ビーチバレーやろうよ!」

三郎が立ち上がる。

「よっしゃきた!」

「待ってました!」

「いやお前さっきまで座ってただろ」

蒼がツッコむ。

太陽は小さく息を吐く。

「……まあ、いいか」

三人は立ち上がる。

⸻

「じゃあチーム分けね!」

千尋が仕切る。

「え、どうする?」

「男女混合にする?」

「それがいい!」

七海が元気よく言う。

自然とメンバーが分かれていく。

蒼は凛と同じ側に立った。

反対側には、愛菜。

その配置に、ほんの少しだけ空気が変わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。