表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼色の恋に。  作者: ひろねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/144

90 チーム分け

強い日差しの下。

砂浜には、にぎやかな声が響いていた。

「いくよー!」

千尋の声と同時に、ボールが高く上がる。

「任せて!」

七海が勢いよく飛び出す。

「え、ちょっ――」

バシッ。

少し不格好ながらも、なんとかレシーブ。

「ナイス七海ちゃん!」

凛が笑いながら声をかける。

「次いくよ!」

ふわりと上がったボールを、愛菜が落ち着いてトスする。

「凛ちゃん!」

「うん!」

凛が軽くジャンプして――

ぽん、と優しく返す。

「うわ、それズルいって!」

千尋が笑いながら走る。

砂を蹴り上げながら、なんとか追いつく。

「まだまだー!」

笑い声が、砂浜に広がっていく。

一方で。

背もたれを倒したビーチチェア。

小夜と優子は、ゆったりとした時間を過ごしていた。

「……いいわね、ああいうの」

優子がサングラス越しに眺める。

「若いって感じ」

小夜も軽く笑う。

「ですね」

「でも見てるだけでも楽しいです」

「でしょ?」

静かな、余裕のある時間。

さらにその少し離れた場所。

蒼、太陽、三郎の三人は、砂浜に座りながらその光景を眺めていた。

「……なあ」

三郎がぽつりと呟く。

「この光景、普通に見てレベル高くね?」

「……まあな」

蒼が苦笑する。

太陽も小さく頷く。

「否定はできないな」

「だよな!?」

三郎がテンションを上げる。

「てか誰が一番――」

「やめろ」

「お前だけだ」

蒼と太陽が同時に止める。

「冷たっ!」

三郎が笑う。

「きゃっ――!」

そのとき。

凛がバランスを崩した。

砂に足を取られて、体がよろける。

「危なっ――」

愛菜がすぐに手を伸ばす。

凛の腕を掴んで、引き寄せる。

「大丈夫?」

「……あ、ありがとう」

少しだけ顔を赤くする凛。

その様子を、蒼は静かに見ていた。

「ちょっと休憩!」

千尋が声を上げる。

「暑すぎ!」

「賛成ー!」

四人がその場に座り込む。

息を整えながら笑い合う。

そして――

千尋がふと、男子三人の方を見る。

ニヤッと笑う。

「ねえ」

「そこの三人!」

三郎が反応する。

「え、俺ら?」

「そうそう」

千尋は立ち上がり、手を振る。

「見てるだけじゃつまんなくない?」

「混ざりなよ!」

「ビーチバレーやろうよ!」

三郎が立ち上がる。

「よっしゃきた!」

「待ってました!」

「いやお前さっきまで座ってただろ」

蒼がツッコむ。

太陽は小さく息を吐く。

「……まあ、いいか」

三人は立ち上がる。

「じゃあチーム分けね!」

千尋が仕切る。

「え、どうする?」

「男女混合にする?」

「それがいい!」

七海が元気よく言う。

自然とメンバーが分かれていく。

蒼は凛と同じ側に立った。

反対側には、愛菜。

その配置に、ほんの少しだけ空気が変わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ