表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼色の恋に。  作者: ひろねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/142

66 良いピッチャー

蒼はスタンドの席に腰を下ろした。

グラウンドでは、試合前のアップが続いていた。

それから十分ほど経った頃だった。

「お待たせー」

軽い声が後ろから聞こえる。

蒼が振り向くと、紗夜がスタンドの階段を上がってくるところだった。

蒼は少し笑う。

「小夜さん」

紗夜は蒼の前まで来ると、軽く首を傾げた。

「待った?」

蒼は肩をすくめる。

「さっきですよ」

紗夜は小さく笑った。

「じゃあちょうどいいタイミングだね」

そう言って蒼の隣に腰を下ろす。

グラウンドでは総武学園の選手たちがシートノックを始めていた。

乾いた打球音が球場に響く。

紗夜はグラウンドを見ながら言った。

「今年の総学、いいね」

蒼も視線をグラウンドへ向ける。

「そうですか?」

紗夜は頷く。

「うん」

「特にピッチャーの子」

蒼は小さく笑う。

「さっき後輩に聞きました」

「隅田ですよね?」

紗夜は少し嬉しそうに言う。

「そうそう」

「春から急激によくなったよね」

そしてマウンド付近を見る。

「サウスポーで球速も130後半出るし」

「それにあのチェンジアップ」

「右バッターはかなり打ちづらいと思う」

蒼は感心したように言った。

「小夜さん、本当に高校野球見てますね」

紗夜はくすっと笑う。

「まあね」

蒼はグラウンドを見ながら言った。

「さっきブルペンでピッチング練習見てましたけど」

「木商も苦戦すると思いますよ」

紗夜は楽しそうに頷いた。

「そうだね」

グラウンドではシートノックが続いている。

試合開始まで、もうすぐだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ