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蒼色の恋に。  作者: ひろねる


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61 海の家

昼休み。

蒼は大学の廊下を歩きながら、小さく息を吐いた。

「……海の家、ねぇ」

少し前。

研究室に呼ばれた蒼は、優子先生からそんな話を持ちかけられていた。

『夏休みに大学のイベントで海の家やるの』

優子先生は楽しそうに言った。

『学生何人かで運営するんだけど、人が少なくてね』

『柏木くん、誰か友達誘ってくれない?』

蒼は少し考えてから答えた。

『まあ、聞いてみます』

優子先生はにこっと笑った。

『助かる。男女どっちもいると助かるかな』

――そんなやり取りが、ついさっきあった。

蒼は食堂の入り口に立つ。

視線を向けると、すぐに見つかった。

いつものメンバー。

太陽、愛菜、三郎、凛、千尋。

5人で同じテーブルを囲んでいる。

最近は、このメンバーでいることが増えていた。

蒼が近づくと、三郎がすぐ気づいた。

「お、蒼!」

「遅かったじゃん」

蒼はトレーを置きながら言う。

「ちょっと先生に呼ばれててさ」

太陽が聞く。

「優子先生?」

「そう」

蒼は椅子に座りながら言った。

「ちょっと頼まれごとされてさ」

千尋が興味ありげに身を乗り出す。

「なにそれ?」

蒼は箸を手に取りながら答える。

「夏休み、大学のイベントで海の家やるらしい」

「その手伝いの学生集めてるんだって」

その瞬間。

千尋の目が一気に輝く。

「え、海!?」

三郎も食いついた。

「海の家ってあれ?」

「焼きそばとか売るやつ?」

「たぶんそんな感じ」

蒼が頷く。

愛菜が少し楽しそうに笑う。

「なんか面白そうじゃん」

太陽も腕を組む。

「バイトみたいなもんか」

「まあ、そんな感じ」

蒼は続けた。

「人足りないらしくてさ」

「誰か誘ってくれないかって」

その瞬間。

千尋が手を上げた。

「はい!」

「私やりたい!」

三郎もすぐ言う。

「俺も!」

「絶対楽しそうじゃん!」

太陽も苦笑しながら言う。

「まあ、暇だしな」

「俺もいいよ」

愛菜は蒼の方を見て言った。

「私もやる」

そして、少し遅れて。

凛が小さく笑った。

「……私も」

「なんか楽しそうだし」

蒼は少し驚いた顔をする。

「マジで?」

千尋が笑う。

「全員やるじゃん!」

三郎が大きく頷く。

「決まりだな!」

蒼は少し笑った。

「じゃあ優子先生に言っとくわ」

6人のテーブルは、いつものように賑やかな空気に包まれていた。

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